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「あれ?なんか変。」から始まるもの
先日、「みんなの違和館」というイベントを見つけました。
高校生たちが「あれ?なんか変。」と感じたことを
集めた企画だそうです。
「花嫁修業って何?」「女子力って?」
「男の仕事、女の仕事って誰が決めたの?」など、
身近な言葉をきっかけに、
「当たり前」を見つめ直す展示とのこと。
日常で「ん?」と思った「違和感」を
テーマにした高校生の発想が面白いなぁと思いました。
考えてみると、
「当たり前」は時代や環境によって
ずいぶん違います。
私の母が若い頃は、
「良妻賢母」が理想とされる時代でした。
でも母は、
「女性も手に職をつけて働くのが当たり前」
という考えの中で育っていました。
私の実家では、「花嫁修業」という言葉を
聞いた記憶もありません。
結婚は家と家ではなく、個人と個人。
両親の結婚式は会費制だったそうです。
世間の当たり前と、
我が家の当たり前は、少し違っていました。
そういえば、家では家族にも敬語を使うのが自然でした。
ところが学校では、
「家族には敬語は使いません」と教わります。
作文を書くたびに、
「先生はこう言うけれど、家ではこうなんだけどなぁ。」
と、小さな違和感を抱えていました。
母が教師だったこともあり、
先生も一人の人間で、
迷うこともあれば、
わからないこともあると知っていました。
だからでしょうか。
「先生が言うことだから正しい。」
「大人が言うことだから正しい。」
そんなふうには思っていなかった気がします。
子どもの頃は、
その違和感の正体なんて考えませんでした。
でも今思えば、「当たり前」は一つではないことを、
知らないうちから教えてもらっていたと気づきました。
最近は、
男性が育児休暇を取ることも増えてきました。
実際に経験してみて初めて、
「こんなに大変だったんだ」と
気づくこともあるのでしょう。
体験すると、
今までの「当たり前」は
少しずつ変わっていくんですね。
だから私は、
「あれ?なんか変。」という感覚を
大切にしたいと思っています。
違和感は、
誰かを否定するためのものではありません。
自分が当たり前だと思っていたことを
見つめ直したり、
相手の立場を想像したりする、
小さなきっかけです。
「なんか変。」
その小さな違和感は、
新しいあたりまえのかけら。
そんなかけらが少しずつ集まって、
未来の当たり前になっていく。
こんな若者たちが創る未来って、
なんだか楽しみです。