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【食の雑学】なぜ「トマト=ナポリ風」なの?ナポリタンの知られざる歴史
皆さま、こんにちは。
セレクト・グッズ研究所です。
先週はみんな大好き「ナポリタン」を
取り上げましたが、
今回はその一歩奥へ。
「なぜトマトソースを使った料理を
“ナポリ風”と呼ぶのか?」 という、
名前のルーツに迫ります!
結論から言うと、
この名前の裏にはイタリア・ナポリが
「トマト×パスタ文化の聖地」
となった歴史と、西洋料理界からの
リスペクトが隠されていました。
1. 毒扱いから庶民の救世主へ!
「ナポリのトマト」
16世紀の大航海時代、
スペイン人によって南米から
ヨーロッパへ持ち込まれたトマト。
実は当初、ヨーロッパでは
「毒があるのでは…?」と恐れられ、
長いこと観賞用としてしか
扱われていませんでした。
そんなトマトの運命を変えたのが、
南イタリアのナポリです。
恵まれた気候のおかげで
栽培に適していたナポリでは、
18世紀頃、食糧難に苦しむ庶民
(ラザローニと呼ばれる貧民階層)が
生き抜くためにトマトを食べ始めました。
そしてこの地で、
世界初となる「トマトソース」の
調理法が誕生したのです。
2. パスタとトマトの「奇跡の出会い」
それまでのパスタといえば、
チーズや砂糖をかけて食べるのが
一般的でした。
そこへ18〜19世紀、
ナポリで「茹でたパスタに
トマトソースを合わせる」という
革命的なスタイルが登場します!
1839年、ナポリの貴族が著した料理書に
「ヴェルミチェッリのトマト添え」が
掲載されました。
これが文献に残る最初期のトマトパスタ
とされています。
「赤いトマトソースを絡めたパスタ」は、
ナポリから一気に世界へと広がっていきました。
3. フランス料理が定めた
「ナポリ風」のルール
19世紀、
フランス料理が体系化されていく中で、
地域ごとのスタイルを表す
命名ルールが作られました。
プロヴァンス風(à la Provençale)
: ニンニクやオリーブオイル
ボルドー風(à la Bordelaise)
: 赤ワインやエシャロット
ナポリ風(à la Napolitaine)
: トマトやトマトソース、チーズ
当時のフランスのシェフたちにとって
「トマトを巧みに使う場所=ナポリ」
という強い印象があったため、
「ナポリ風=トマトを使った料理」という
共通認識が定着したのです。
【補足】なぜ日本の「ナポリタン」になった?
明治から大正時代、
日本には格式高い「フランス料理」の
技法やメニューが輸入されました。
その際、フランス語の
Spaghetti à la Napolitaine
(スパゲッティ・ア・ラ・ナポリテーヌ)
という料理名が伝わり、
日本人の呼びやすい形へと変化した結果……
先週もお伝えしました
「ホテル ニューグランデ」の
料理長によって
今の「ナポリタン」と
命名されました。
つまり「ナポリタン」という名前は、
かつてナポリの人々が育んだ
トマト&パスタ文化に対する、
西洋料理界の
愛とリスペクトが詰まった
ネーミングだったのです!
今度パスタやナポリタンを
食べるときは、
ぜひそんな大航海時代からの
歴史に思いを馳せてみてくださいね。
それでは、次回のメルマガもお楽しみに!
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