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メールマガジン バックナンバー
あなたはセンスが良い?
アート関係の話題になると
「私はセンスがないから……」
という言葉を耳にします。
でも私、その言葉を聞くたびに、
実はずーっと不思議だったんです。
本当に「センスがない人」なんて、
この世にいるのかな?って。
だって、
「この色、好きだな」
「この服を着ると落ち着くわ」
「今日の空、すごくきれい」
そんなふうに心の中で感じている時点で、
もう「感覚」は豊かに動いている。
それって、立派なセンスでしょ。
アート鑑賞は好きだけど
なにかを“描く” となると、
急にみんな不安になっちゃう。
「変だと思われないかな」
「下手だと思われるかも」
つまり、センスがないんじゃなくて、
「自分の感覚をそのまま外に出すのが、
ちょっと怖い」
だけなのかもしれませんね。
*
最近、読んだ文章に
「センスのいい人は
押しつけがましくなく自然体
さりげなく美しい
無理してなくてもかっこいい」って
改めて「センスがいい」って何だろう?
テクニックがあること?
流行に詳しいこと?
誰かに褒められること?
センスというと思い出すのが
江戸の「粋(いき)」という美意識
表地は地味で質素なのに、
裏地にこっそり遊び心を入れる着物。
誰かに見せつけるのではなく、
自分だけ、あるいはわかる人にだけ伝わればいい。
そんな「見せない魅力」って、
すごくカッコいいなと思うんです。
本当にセンスのいい人というのは、
「誰かになろうとしていない人」
のことなのかも。
人にどう見られるかよりも、
自分が何が好きで、
何を美しいと思うのかを知っていて
その小さな感覚を、
自分の中で大切に磨いている人。
アートって、上手く表現すること以上に、
「私は、本当は何に惹かれる人間なんだろう?」
を、ゆっくり思い出していく時間なんじゃない?
あなたにとって、「心が動く瞬間」はどんな時ですか?
また続き、書きますね。