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メールマガジン バックナンバー
「サの神様」と「サクラ」
札幌も例年より1週間早い
開花宣言が先週発表されました。
春になると私たちは
当たり前のように桜を眺め
「きれいだな」と感じますね。
この桜には
日本人が大切にしてきた
深い意味が込められていることを
ご存知でしょうか。
古来、日本人は「サの神様」という
存在を大切にしてきました。
この「サ」とは、田の神様
つまり稲の命を司る神様のこと。
冬の間、山にいらっしゃる神様が
春になると里へ降りてこられ
田の神「サの神様」となり
私たちの暮らしや実りを
見守ってくださると
考えられていました。
「サクラ」という言葉は
どこから来ているのでしょうか。
「サクラ」は
「サ」=サの神様
「クラ」=神様が宿る場所(依り代)
桜の木は
「サの神様が宿る場所」
とされていたのです。
桜が咲くことは
神様がこの地に
降りてこられた合図。
だからこそ昔から私たちは
桜の下に集い、食事をし
語り合いました。
それは、単なるお花見ではなく
神様と共に時を過ごす
「直会(なおらい)」という
大切な時間だったのです。
私たちは今、忙しい日々の中で
つい季節を
「ただ通り過ぎるもの」として
見てしまいがちです。
ほんの少し立ち止まり
桜を見上げるとき
「神様が来てくださっている」
そんなふうに感じてみると
心の在り方が静かに
整っていきます。
自然の中に神様を感じ
命の巡りに感謝する心。
それこそが、日本人が大切にしてきた
美しい感性なのかもしれません。
ぜひ、サの神様に心を向けながら
春のひとときを
味わってみてくださいね。