德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.72「世界にひとつだけの米ー北海道米の正体」

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター・Prof. 德永善也が
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ” をお届けします。

少し間が空いてしまいました。
この一ヶ月、個人的にもいろいろあり、久しぶりの配信となります。

先週3月25日のことですが、
「北海道米」が農林水産省の地理的表示(GI)保護制度において登録されました。

いわゆるGI(地理的表示)登録とは、
地域の名称と結びついた農産物の品質や評価を保護する制度です。
北海道でいえば「夕張メロン」などが有名ですが、
今回「北海道米」という北海道米全体を対象とする概念が登録されたことは、前代未聞の出来事でした。

そして登録のひとつの要因として、
北海道米には世界的にみても唯一無二の特徴があります。

それが、遺伝子です。

つまり簡単に言えば、
本州のお米は「日が短くなると実をつける」
北海道のお米は「気温の積み重ねで実をつける」
という違いです。

皆さんがよく知っている「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」など、
本州で育つ米は「短日植物」という特徴を持っています。

短日植物はイネの場合、日が短くなることを感知して「栄養成長」から「生殖成長」に移行します。
つまり、日が短くなると秋が近づいてくることを感じて、穂を作り、米を稔らせようとします。
米はイネにとっては子孫を残すための「種(たね)」なので、つまり子孫を残す成長が「生殖成長」なのです。

ところが、北海道は緯度が高いために少し日が長いのです。

北極の「白夜」という言葉を知っていますか?
夏至の頃には太陽が沈まず、24時間明るい状態が続く現象です

そこまでとは言わずとも、北海道は北緯41度〜45度にあって夏至の時間が本州より長いのです。
例えば、東京では6月21日の日長時間は約14時間半。北海道札幌では約15時間半。
このわずか一時間の違いがイネにとっては重要なことでした。

北海道のイネは「感温植物」といって、積算温度によって「栄養成長」から「生殖成長」に移行する仕組みになっています。
積算温度とは、ある期間の1日あたりの平均気温を合計した値。
この合計した温度の高まりがイネの成長を決めているわけです。

2019年に農業・食品産業技術総合研究機構(つくば市)の藤野賢治氏が、
北海道米と本州米の違いは、2箇所の遺伝子の違いによるものだ、と学会に発表しました。

今までは私たちも含めた専門家は、北海道のお米は「感温植物」、本州のお米は「短日植物」と、
違いはなんとなく知っていましたが、
なぜそのような仕組みになっているのか誰も知りませんでした。

それを藤野氏が長年の研究によって発見し世界に発表したのです。

藤野氏曰く
「遺伝子でGI登録できるのは、世界でも北海道のイネだけだ」とのこと。

まさに北海道米は、世界に誇る“遺伝子的特徴”を持ったお米となりました。

これから北海道米は、品質・生産量ともに、世界へ広がる可能性を持っています。
私たちも誇りをもって、このお米を届けていきたいと思っています。

このメルマガをお読みの皆さまにも、
ぜひこれからの北海道米を応援していただけたら嬉しいです。
北海道米の未来は、きっとここからさらに広がっていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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