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メールマガジン バックナンバー
春分の日と「ぼたもち」「おはぎ」に込められた心
やまとしぐさ はぐくみ伝承者の飯田真由美です。
札幌は雪が解けて
自転車に乗って移動できる
季節になりました。
まだ、風は冷たいですが
春のやわらかな光を感じ訪れる
3月20日は「春分の日」です。
昼と夜の長さが等しくなり
陰のエネルギーから
陽のエネルギーへと
向かうこの節目は
「お彼岸」の
中日にあたります。
私たちは
ご先祖様に想いを寄せ
自分の在り方を静かに
見つめる時間を持ってきました。
春のお彼岸にいただくのが「ぼたもち」です。
一方、秋のお彼岸には「おはぎ」。
どちらも同じお菓子ですが
季節によって呼び名が変わります。
春は「牡丹(ぼたん)」の花にちなんで「ぼたもち」。
秋は「萩(はぎ)」の花にちなんで「おはぎ」。
季節の移ろいを感じ言葉にする
とても日本らしい美意識です。
小豆の赤い色には
邪気を払う力があるとされ
昔から大切な節目に
用いられてきました。
ぼたもちをお供えし
いただくことは単なる習慣ではなく、
「命がつながっていることへの感謝」
「今ここに生きている自分への気づき」
そんな祈りの時間でもあるのです。
忙しい日々の中では
つい忘れてしまいがちなつながり。
こうした節目に
ほんの少し立ち止まることで
私たちは本来の心を取り戻していきます。
春分の日。
もしよろしければ
ぼたもちをいただきながら
ご先祖様や自然の巡りに
心を向けてみてください。
その静かなひとときが
これからの流れを
やさしく整えてくれるはずです。
本日もお読みいただき
ありがとうございます。
飯田真由美