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私の感情の正体
昨日、多くの高校生が
卒業式を迎えた。
我が家でもそんな話になったとき、
娘に聞かれた。
「パパは卒業式で泣くの?」
私は、泣いたことがない。
中高の部活動の引退試合でも。
教員時代、教え子の卒業式でも。
父が亡くなったと連絡を
受けたときでさえ、涙を流さなかった。
周りからは、
「青い血が流れている」
「感情が欠落している」
なんて言われたことも多い。
でも最近、
その正体が少し分かってきた。
理由は、2つある。
ひとつは、父の影響だ。
私は父の泣き姿を、
人生で一度しか見たことがない。
姉の結婚式の日だった。
父は生粋のギャンブラーで、
勝負事のたびに
「勝負師はポーカーフェイスでいろ」
と言っていた。
弱さを見せない。
感情を出さない。
それが父の美学だった。
会社を継ぐまで、
私は父のことを知らないことが
多かった。
でも後になって、
父の仕事仲間から聞いた。
「昔はな、夜中に一人で工場の
機械の前で悔し泣きしてたんだぞ」と。
その話を聞いたとき、
少し安心した。
父も、人間だったんだと。
私たちの前では決して弱音を
吐かなかった父は、
本当は誰よりも人想いで、
優しく、気が利く人だった。
私はきっと、
その背中を真似してきたのだと思う。
もうひとつは、
私の天性のようなものだ。
これをどこまで信じるかはさておき、
マヤ暦や数秘術を通して
「なるほど」と思うことがあった。
私のマヤ暦、音「6」。
バランスを取ろうとする
性質が強いらしい。
どんな状況でも中立を保ち、
少し俯瞰で物事を見る。
感情に大きく振れるよりも、
整えようとする。
乱れがあれば戻したくなる。
だから掃除が得意なのかもしれない。
そして、数秘術「11」。
これは、人よりも多くを
受け取ってしまう性質で、
目に見えない空気や人の機微を
感じすぎるぶん、疲れやすい。
だからこそ、
無意識にシャッターを
下ろしてきたのかもしれない。
嫁に言われて納得した。
泣かないのは、
感情がないからではない。
むしろ――
感じすぎるから、
抑えてきただけなのかもしれない。
私は、青い血ではない。
ただ、表に出さないだけだ。
父がそうだったように。
でも――
もう、無意識に
感情へ蓋をする生き方は
終わりにしたい。
最近は、映画を観て
堂々と号泣する嫁や娘を
少し羨ましく思う。
私も、
揺れるときは、揺れていい。
嬉しいときは、ちゃんと喜びたい。
悲しいときは、素直に悲しみたい。
強さとは、
感情を押し殺すことではない。
感じたままに立っていられることだ。
これからは、
ポーカーフェイスではなく、
等身大で生きていこうと思う。
まずは、何か映画を観て、
堂々と泣いてみたい。
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