琉球藍染め ai no iro festibaru

ABOUT US

私達について

琉球藍染め工房「ai no iro festibaru(アイノイロフェスティバル)」

沖縄・やんばるの森で藍染め体験とリトリートを

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◆ 自然とともに、“あお”を育て、“とき”を染める
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沖縄県北部の森にある静かな集落「オーシッタイ(大湿帯)」。
アカショウビンの囀り、芭蕉やバナナの葉の
揺らぐ音が響く、自然に包まれたこの地に
私の工房はあります。

ここは、ただの染め工房ではありません。
自然と人がともに呼吸しながら、
藍を育て、色を生み出し、訪れた人が
“自分と向き合う時間”を過ごす場所です。

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◆ 藍染親方 田辺 健人
  教育と職人のあいだで出逢った“藍の道”
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工房主 田辺健人(たなべけんと)は岐阜県出身。
三重大学工学部から教育学部大学院に進み、
2016年から中学校の理科教員として三重県で
5年間勤務しました。
教育の現場で生徒と向き合いながら、
「人の成長に関わる喜び」を感じていきました。

2019年、急遽家業の「田辺鉄工株式会社」を
継ぐことを決意。入社からわずか4日後、
当時社長であった父が倒れ、予定よりも早く
代表取締役を引き継ぐことになりました。

手仕事の現場で、職人たちの誇りと技に
触れながら過ごした数年間。
しかし、コロナ禍や時代の変化により、
創業55年以上続いた会社を閉じるという
大きな決断を下しました。

「会社を閉めることは終わりではなく、
自分や家族の在り方を取り戻す始まりだった。」

そこから再び、自分たちの生き方を見つめ直し、
たどり着いたのが沖縄県北部。
そして、琉球藍との出逢いが人生を変えました。

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◆ 琉球藍との出逢い
  微生物が教えてくれた“生命の循環”
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地域おこし協力隊として沖縄県本部町に赴任した
ある日、初めて体験した琉球藍染め。
藍が空気に触れ酸化し、少しずつ“あお”に変わる
その瞬間に、生命の神秘を感じました。

「自分の手で染めた布が、光と空気に触れて
深い青へと変わっていく──その変化に、自然と
つながる感覚を覚えた。」

2022年、染織家・真栄城 興和氏のもとで1年間
修行を重ねていくうちに、
「自分で藍の栽培から染料づくり、染色までを
挑戦してみたい」と思うようになりました。
そして、2023年11月から沖縄県名護市源河の
オーシッタイ集落で工房を構える
藍染め工房「藍ばたけ」の畑の一角を借りて、
藍の栽培の挑戦が始まりました。

そこから、2025年3月に独立。
「ai no iro festibaru」という屋号を掲げ、
工房を立ち上げました。

屋号に込めた想い
ai 「琉球藍」「自分や大切な人を想う愛」

iro「自分の色 = 自分らしさ」

festibaru
「fes 自分なりの幸せに浸ることができる世界」
「ti 沖縄の方言“手”」「baru やん“ばる”」

やんばるの自然に自分の身を置き、
琉球藍を通じて、ゆっくりと自分を満たす。
自分を満たした後は、大切な人のために
想いを込めて自らの手で染色し、感謝を贈る。

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◆ 無農薬・無化学肥料・天然醗酵建て
  藍の命を守る
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工房では、藍の栽培から染料づくり、染色までを
一貫して行っています。
藍染めの原点は「土づくり」。
無農薬・無化学肥料で藍を栽培しています。
自然と共に生きる循環型の農法で、微生物の力を
最大限に引き出します。収穫した藍は、浸水して
発酵させ、色素を取り出します。
それを沈殿させてペースト状にしたものが、
琉球藍染めの素「泥藍(どろあい)」です。
泥藍はそのままでは染まらない為、
泡盛や糖を加え、微生物の力を借りて
染液に変化させる「藍建て」を行います。

「天然発酵建て」の染料は微生物のはたらきで
染色するため、毎日の健康管理は欠かせません。
温度を測り、pHを維持して、目で見て確かめて
匂いを確かめて、お腹が空いたら栄養を与える。
毎日のお世話を通して、目には見えない微生物
が元気に活動できるようにすることで、
沖縄の美しい海を表現するかのような藍の色が
生まれます。

「藍は生きている。人が操作するのではなく、
藍と対話しながら色を共に育てる。」

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◆ 染めのこだわり
  命の動きと静けさを表現する「動静一如」
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単色は「静」。
やんばるの自然に育まれた琉球藍から生まれた
沖縄らしい深く鮮やかな藍色。時間をかけて、
ゆっくりと染み込み、静かに凛と佇む。

絞り染めは「動」。
生物のカラダを巡る“気・血・水”の脈を思わせ、
生命のうねりや鼓動を感じさせる。

そして、その間をつなぐグラデーションは、
静と動が調和し、境界がほどけていく“塩梅”の
美しさを映し出す。

技法よりも「自然の息づかい」を表現することを
大切にしています。
藍の濃淡に心を重ね、染めの瞬間に感じた感情や
風の匂いまでも布に映すように。一つひとつが
「生きた作品」として生まれていきます。

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◆ リトリート体験
  やんばるに浸り、琉球藍に染まる、心が潤う。
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「浸りたいだけ浸る。染めたいだけ染る。
自然と自分の感覚に委ねてほしい。」

いつものタスクに追われず、
いつもの時間軸を崩しながら、
心のままに染める。
その“間”こそ、自分と向き合う時間となります。

工房では、半日〜1日のリトリート体験を中心に、
ときに畑仕事で土に触れ、
ときに源河川で水に触れる。
そして、森の中での静かな藍染め時間を
提供しています。

非日常的で神秘的な空間の中、心を潤わします。

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◆ 作品とギフト
  大切な人を笑顔にする沖縄の“あお”
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現在、制作している主な商品はシャツやストール、
手ぬぐい、名刺入れ、サコッシュなど。

中でも人気は、やわらかい風合いのストール。
誕生日などのギフトにも喜ばれています。

私の藍染めは“ギフト”であり、自分や大切な人
を想い、染めることを大切にしています。

一点一点、贈る相手を想いながら、沖縄の風と
光を閉じ込めて染め上げています。

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◆ 琉球藍と本土藍の違い
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本土の藍(タデ科)に対し、琉球藍は、インドを
原産とするキツネノマゴ科「リュウキュウアイ/
学名:Strobilanthes cusia(Nees) Kuntze」。
違いは原料だけでなく、藍染の素のつくり方も
異なります。本土は、蒅法を用いるのに対し、
沖縄では、亜熱帯の気候を生かした沈殿法を
主に用いて、藍染の素をつくります。

それは「海のあお」ではなく「森のあお」。
太陽の熱と湿度、微生物の生命が混ざり合う、
沖縄ならではの“あお”となります。

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◆ 藍染めを通して伝えたいこと
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やんばるの森で自然に触れる時間は、
「自分と向き合う」「大切な人を想う」時間。
土に触れ、藍に触れることで、忘れていた感覚が
目を覚まします。

「何かを変えたい」「新しい自分を見つけたい」
「大切な人へ想いを届けたい」そんな人にこそ、
この藍染め体験を届けたい。

藍を通して、自分の内側に眠る“本当のイロ”と
出逢うきっかけをつくりたいと願っています。

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◆ 未来への夢
  娘へ贈る、世界で一枚の藍染めドレス
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私が藍で叶えたい夢
「いつか娘が人生で一番大切な日を迎えるとき、
自分が染めた藍のドレスを贈ること。」

その夢を胸に今日も藍畑に立ち、甕をのぞき込み、
微生物と対話する。
その手仕事は未来へ“あお”をつなぐ祈りのよう。

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◆ 工房見学とご案内
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工房見学も可能です(要予約)。
訪れる際は、HPのお問い合わせフォームより
ご連絡ください。
不定休・時間はご相談にて対応いたします。

所在地:〒905-1141 沖縄県名護市源河2523-3
※「まぁる農園」と検索しても見つかります。
営業時間:不定休(予約制)
お問い合わせ:HPフォームより

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◆ 最後に
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「ai no iro festibaru」は、色を売る場所では
ありません。ここは、“時間”を染める場所です。

藍の香り、森の風、鳥の囀り、土の温度。
そのすべてを感じながら、あなた自身の
“あお”を見つけてください。

クラファンサイトはコチラ ⇒ https://camp-fire.jp/projects/810885/view
you tubeで想いを語っています ⇒ https://youtu.be/lhIpxC7YJYY

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琉球藍染め工房「ai no iro festibaru」
沖縄・やんばるの森で、あなたの時間を染める。