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メールマガジン バックナンバー
「師匠」と呼ばれたので、覚悟を決めた
出逢って2か月。
まわりの大人から
“やんちゃ”と呼ばれる少年が、
私のことを「師匠」と呼び始めた。
学校では先生を睨みつけ、
町の商店では出禁をくらい、
家では父親を尊敬できないと言い、
「早く家を出たい」と口にする。
出逢った当初の彼は、
常に何かと戦っているような
目をしていた。
誰よりも、
大人を試していたのかもしれない。
そんな彼が今では――
毎日のように私のもとへやって来て、
夢を語り、
一緒に悩み、考え、
そして笑い合っている。
私は特別なことをしていない。
媚びない。
怖がらない。
でも、本気で向き合う。
ダメなことはダメだと言う。
良ければ、全力で褒める。
彼が「やってみたい」と言えば、
とことん寄り添い、
本気で考える。
ただ、それだけだ。
それでも彼は、
私を「師匠」と呼んだ。
面白い関係になってきた。
大人を信用できない世界で
生きてきた彼が、
一度、私を信じてみようとしている。
「この人の背中を追ってみよう」
と想ってくれている。
その重みを、
忘れてはいけない。
子どもは、
正しさでは動かない。
力でも動かない。
「この人なら」と思えたとき、
初めて心を預ける。
学習中、手放せなかったスマホを、
「持っていたら触ってしまうから」と、
今では自分から私に預けに来る。
その小さな行動は、
彼の中では大きな決断だ。
師と呼ばれるなら、
背中で応えよう。
言葉よりも、姿勢で。
たった2か月。
それでも、信頼は芽を出す。
人は、環境で変わる。
そして、関係性で育つ。
気がつけば――
少しだけ、「親方」らしく
なってきたのかもしれない。
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