琉球藍染め ai no iro festibaru

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色を待つ時間

藍の染料と向き合う日が、
続いている。

人で言うなら、
救急救命室に
一ヶ月近く寄り添っている感覚だ。

まだ、pH試験紙に反応はない。

かれこれ一ヶ月、
撹拌もしていない。

本来なら、
毎日手を入れなければ
微生物の力は弱まり、
カビが生まれてしまう。

それでも、
カビは出ていない。
腐敗の匂いもしない。

きっと微生物たちは、
小さく、ゆっくりと、
活動を取り戻そうと
踏ん張っているのだと思う。

今の私にできるのは、
ただ見守ることだけだ。

毎日、
pH試験紙を浸し、
温度を測り、
見た目、音、匂いを観察する。

「色が変わってくれ」と
祈るような気持ちで。

あのとき、
自分では小さな判断だと
思っていたことが、
微生物たちにとっては
これほど大きな影響を
与えていたとは―――

本当に、
申し訳ないことをしてしまった。

もう一度、
この染料で青を生み出したい。

もう一度、
この青で、
一人でも多くの人を笑顔にしたい。

今はただ、
色を待ちながら、
藍甕の前に立っている。

#琉球藍で人と繋がる世界を広げる
#琉球藍で大切な人を笑顔にする

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