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言い換えなくても、私は“まるごと”でいい

こんにちは。
いつもメルマガを読んでくださって、ありがとうございます。

先日参加したファミリーコーチングの講座。
知識としての新しい学びを得るというよりは、
自分自身を静かに見つめ直す「余白」のような時間でした。

そんなときこそ心は、
ふだん通り過ぎてしまうような小さな何かに
反応するのかもしれません。

耳に残ったのは、
「個性豊かであることは強みだ」というお話。
いろんな物語のキャラクターが例に挙げられていたのですが、
中でも『白雪姫』の七人のこびとが出てきたとき、
私は10代の頃のモヤモヤを思い出したのです。

その中に「ぬけさく」という名前のこびとがいます。
日本語では
「ちょっと抜けているけれど愛嬌がある」
というニュアンスですが、
アメリカでは彼は「Happy(ハッピー)」と名づけられていました。
この違いに、若い私は妙な違和感を覚えたのです。


文化や言葉が違えば、ラベル(名前)も変わる。
どっちが正しいという話ではなく、
「見方の数だけ、物語は変わるんだな」と感じた瞬間でした。

そして、もうひとつ私の心に引っかかったのは、
「ネガティブよりポジティブが良い」という空気感。

誰かに何かを言われて「ムカッ」とした瞬間、
すぐに「いや、きっと相手にも事情があるし…」と、
きれいな言葉で打ち消してしまうクセが私にもあります。
職業病かもしれませんが、
すぐに“ポジティブに言い換える(リフレーミング)”という回路が
働いてしまうのです。

でもそれって、
ちゃんと「ムカッとした自分」の存在を
認めてあげられているのかな?

「そう思ったよね」「いま、ちょっと傷ついたよね」
その瞬間の生(なま)の感情にふたをしてしまうのは、
自分をまるごと受け止めることとは少し違うのかもしれない――。


そう思ったとき、
アニメの『インサイド・ヘッド』の世界が頭をよぎりました。
怒りも、悲しみも、不安も、喜びも、みんなが会議をして、
みんなが必死に「私」を守ろうとしている。

あれを観たとき、私の中の小さな私が
「これが見たかった世界だ!」と叫んでいました。


不気味だと感じる感情も、
アッシュ(灰)のような色の時間も、
すべては美しい虹色の一部。
(最近描いた絵の内容の変化なんです)
言い換えなくても、整理しなくても、
それは「まるごと自分」でいいんですよね。

感情を“ゴミ”にしないで、
そのまま一緒に過ごそうと思います。
五感は今日も、一生懸命に動いてくれている。
それだけで、充分です。


あなたの“まるごと”も、そのままで。
無理に整えなくていいし、飾らなくてもいい。
そのままでいることが、
自分への一番の「お疲れ様」になるかもしれません。

あなたは、あなたをご機嫌にする方法を
ちゃんと知っているはずだから。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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