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和風月名 ― 時を味わって生きるということ
やまとしぐさ はぐくみ伝承者の
飯田真由美です。
私たちが普段使っている
「1月・2月・3月」という呼び方は、
明治以降に取り入れられたものです。
それ以前の日本の暦には、
時間そのものを味わうための
美しい呼び名がありました。
睦月、如月、弥生、卯月、皐月……
これらは単なる月の名前ではなく
その時季の
自然の気配
人の営み
そして心の在り方を
映し出した言葉です。
たとえば――
睦月は
人と人、人と神様が
仲睦まじく過ごす月。
如月は、
厳しい寒さの中で
命が静かに
芽吹く準備をする月。
弥生は
いよいよ生の力が
満ち始める月。
和風月名には
「今、どう在るとよいか」が
示されています。
昔の人は
時間を管理するものではなく
味わうものとして
生きていました。
だからこそ
数字ではなく
月に名前を与え
その名を呼びながら
暮らしと心を
自然の流れに
重ねていたのです。
忙しさの中で
季節を感じにくくなった
現代だからこそ
和風月名を
意識してみてはいかがでしょうか。
今は、何の月か。
今、自分は
どんな在り方でいるとよいのか。
和風月名は
今に立ち止まるための知恵です。
暦とともに
一年を過ごすことは
自分を大切にする
日本人らしい生き方でもあります。
今日という日が
季節と心を結ぶ
ひとときとなりますように。
いつもお読みいただき
ありがとうございます。