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初めて知った感覚の大掃除の仕方

こんにちは。
いつもメルマガを読んでくださって、ありがとうございます。


11月に書いたメルマガで、
「なんか泣ける――心の奥が動くとき」というテーマを扱いました。

その時は、「なぜか涙が出る」感覚について、
理由のない涙こそ“感性の動き”だとお話ししましたが…
最近、その“謎の涙”に、もうひとつの答えをもらった気がするんです。


少し不思議な話に聞こえるかもしれませんが、
ある学びの中でこんな言葉に出会いました。
「涙は、過去の感覚や記憶の“ゴミ出し”です。」


もちろん、感動して泣くこともあるし、
うれし泣きや悔し涙もありますよね。
でも「ただ、なんとなく泣ける」っていうとき。
それは、過去の感覚や記憶が今の出来事と共鳴して
「もう要らなくなった感情が、
自然に外へ出ていこうとしている瞬間」
なのだそうです。


印象的だったのは、
「十分に泣け」
と教えてくれたこと。


涙が出たときに、「あれ?これは過去の何と共鳴してるのかな?」って、
理由を考えちゃうと、左脳が働いて“感じる”から遠ざかっちゃう。

考えるな、感じろ。

ブルース・リーの言葉がしっくりくる世界観。


たとえば…

小さな子が、お母さんに絵を見てほしくて
「ママ、見て見て!」ってキッチンに行ったとします。

でもそのとき、お母さんが天ぷらを揚げてて、
「危ないから、今は来ちゃダメ!あとでね」って言ったら…

その後どんなに褒められても、抱きしめられても、
その子の中には、
「(あの瞬間)来ちゃダメって言われた悲しさ」が
小さなトゲのように残る。

この悲しさは後からの「喜び」では上書きできないのだそうです。
マジックの落書きと、鉛筆の落書きでは、
消すために必要な消し方が違うように。

昔感じた“ちょっとした寂しさ”や
“軽い拒絶感”“いやだったこと”って
意外と大人になっても心の奥に残っていて、
「なんか泣ける」に共鳴して溢れ出してくる。

過去の「いやだ〜」は、
同じ周波数の「今のいやだ〜」でしか出てこない。
そう聞いて、なんだか納得してしまいました。


感情って、ちゃんと見てあげないと
“未処理のゴミ”として溜まっていくんですね。

私もつい、嫌なことがあっても
「相手の事情もあるし…」
「きっと悪気はなかったんだから…」って

自分の気持ちを“ポジティブに処理”しようとしてしまうんですが、
それって、
本音に蓋をしているだけなのかもしれません。


やっと泣けるようになったと思ったら
最近、TV見て、よく泣いてます(笑

本音に気づいてあげることが、自分を大事にするってこと。

泣いたとき、それを止めずに、
「今、何かお掃除中だな〜」って感じてみるだけでOK!
来年に向けて、気持ちを軽くしていきましょ。


あなたは最近、泣いてます?
「なんか泣けた…」っていう瞬間、ありましたか?
心が大掃除を始めたサインに気づいたら
「ありがとう さようなら~」ですね


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
また来週も、どうぞよろしくお願いいたします。

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