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メールマガジン バックナンバー
“好き”の中にある、小さなエネルギー
こんにちは。
いつもメルマガを読んでくださって、ありがとうございます。
12月になりましたね。
今年最後の月、どんな気持ちでお迎えになっているでしょうか?
前回のメルマガでは、
「人生を楽しむには、好奇心でしょ!」というお話をしました。
今回はその続きのような、ちょっとだけ深堀りのような、
**「好奇心の“好き”って、なんだろう?」**というテーマです。
“好奇心”という言葉。
なんだか、ちょっと不思議な組み合わせですよね。
「好」はそのまま“好き”。
では「奇」は…?
「奇妙」「怪奇」の“奇”です。
私、子どものころからこの「奇」が気になっていました。
「えっ、“好き”って言いながら“怪しい”ってこと!?」って(笑)
でも調べてみると、この「奇」という字は、
もともと「大きな武器を持った人」の象形文字で、
「普通じゃない」「珍しい」「特別なもの」をあらわすようになったそうです。
つまり、「好奇心」とは――
普通じゃないものに、心が惹かれてしまう気持ち。
見たことないもの、聞いたことないことに、つい近づいてしまう。
ふつうを抜けた先にある、未知へ向かうエネルギーなんですね。
そう思ったら、ちょっと怪しくても(笑)納得できました。
そして「好」の字も、実はすごく深いんです。
「女」と「子」でできているこの字、
古代では「子どもを抱く母」の姿を表していて、
“愛おしいものを大切にしたい”という感情から来ているそうです。
だから「好奇心」は、
ただの「知りたい」ではなくて、
どこか“愛”が入ってるんですね。
もっと知りたい、もっと見たい――
その気持ちは、ときに“愛”でもあり、
ときに“欲”にもなる。
境界線がにじむこともあるけれど、
それでもやっぱり、
誰かや何かを“好きになる”って、
とても大切。
野球のイチロー選手も、子どもたちにこう伝えています。
「“好き”に、勇気を持って飛び込んで」
「好きなことを見つければ、壁にぶつかっても超えようと思える」
“好き”って原動力だよって。
一方、最近の情報番組ではこんな話もありました。
AIがどんどん進化して
俳句も絵も、論文さえもつくれる時代になった。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIに仕事を任せて、
人は働かなくてもよい「楽園」のような時代になるかも。
そんな中で
「人は、どんな人生を送りたいのか?」という問いが出ていたんです。
実際、AIの俳句が増えたことで、
ある俳句イベントは応募の見分けがつかなくなり、中止になったとか。
俳句を愛する人たちにとっての“楽園”がひとつ減ったような、
そんな切なさを感じました。
私たちは
“感覚”や“直感”で感じられる!
これ、なんか好きかも。
もっと知りたいな。
ちょっとやってみたいかも。
そういう「気になる」は、誰かがくれるんじゃなくて、
自分のアンテナが見つけた湧き出るのエネルギーです。
年末のこの時期、
「来年は何かやらなきゃ!」と意気込まなくても、大丈夫。
なんとなく気になってることを、心のすみに置いてみて~。
もしかしたらそれが、
新しい季節にふっと芽を出す“好奇心の種”になるかもしれません。
あなたが最近、「ちょっと気になるな」と思ったことはなんですか?
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
また来週も、どうぞよろしくお願いいたします。