德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.64「“冷たい水信仰”にサヨナラ。ぬるま湯でOKな洗米の新常識」

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスターProf.の資格をもつ、私、德永善也が
「德永善也のお米炊飯研究所」と題し
「そうだったのか!」
というような、“お米のこと”をお届けします。

今回は久しぶりに、炊飯に関する素朴だけど大事な疑問について。

テーマは…
「“冷たい水信仰”にサヨナラ。ぬるま湯でOKな洗米の新常識」

■ 冷たい水で我慢してませんか?

北海道はいよいよ水が冷たくなってくる季節。
お米を洗う時、水道水が手にしみてツライ…という方も多くなります。

以前、知り合いの娘さんが「親に美味しいお米を食べてもらいたい」と
真冬に冷たい水で研いでいた、という涙ぐましい話も聞きました。

■ 「ぬるま湯なんてもってのほか!」は思い込み?

「冷たい水で研ぐのが美味しいごはんの秘訣」
「ぬるま湯だと表面のデンプンが溶けてしまう」
そんな“信仰”のようなものが、いまだ根強く残っています。

ですが・・・
冬の寒い時期、無理せず「ぬるま湯」で洗ってください!

■ 「ぬるま湯」の定義とは?

お米を研ぐ時に使っていいぬるま湯は…
手で触って「ぬるい」と感じる程度(30℃〜40℃目安)
食器を洗うくらいの感覚でOK
デンプンが溶け出すこともありません。

私たちが住む札幌市の水道水は冬季で約2〜7℃。
冷蔵庫の水と同じレベルです。無理せず手をいたわりましょう。

■ よくある誤解を整理します!

「ぬるま湯だとデンプンが溶けてしまう」
 → 数分の洗米でデンプンはほとんど溶け出しません

「ぬるま湯だと糊化して炊きあがりが悪くなる」
 → 米デンプンの糊化温度は約60℃前後から。
  30℃台では影響ありません

■ 夏の水温だって、20℃近くあります

夏場、普通に水道水で炊飯しているとき、
水温は20℃前後になっていますよね?
それでご飯がまずくなった経験、ありますか?

つまり、30℃程度のぬるま湯での洗米は全く問題ないのです。

■ ただし、1つだけ注意点!

【すぐに炊飯する場合】
→水加減するときにぬるま湯を使うのはOK!

【夜に洗米→朝タイマー炊飯の場合】
→ 水加減をするときのぬるま湯はNG!細菌が繁殖しやすくなります。
→ 対策:
・研ぎ終わった後、最後に冷たい水で””ゆすいで””炊飯予約
・内釜ごと冷蔵庫保管
・氷を入れて冷やす など

■ 今日から、手を大切に。

ぬるま湯で洗っても、
お米の味は落ちません。
むしろ、心に余裕が生まれます。

どうぞ今日からは、冷たい水を我慢せず、
やさしく、ゆったりとお米と向き合ってください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回もまた、「お米って、そうだったのか!」と思える話をお届けします。



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