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メールマガジン バックナンバー
「もう同じことを繰り返したくない」と思っているあなたへ
こんにちは。
今日は、家族のことで悩んでいる方にこそ読んでほしいお話です。
「絶対あんな親にはならない」
そう決めていたのに、気づけば昔の親と同じような言い方で怒っていたり、同じような場面を自分でつくってしまっている…
そんな経験、ありませんか?
あのとき心の中で「お願いだから、やめて!!」と泣いていた自分。
「自分は絶対あんな風にはならない」と誓ったはずの自分。
それなのに、気づけば同じような言葉が口から出ていて、同じような空気が家庭の中に流れている。
「なんで私は、あんなに嫌だったことを繰り返してるんだろう?」
そう思って、自分を責めてしまったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
でも、それは意志が弱いからでも、性格が悪いからでもない。
人間は、「もう二度と嫌だ」と思った出来事ほど、無意識のうちに再現してしまう生き物。
これ、本当に深層心理の厄介やところ。
心の奥の奥で、「あのとき満たされなかった想い」を、「今度こそ満たしたい」と願っている。
たとえば子どもの頃、両親のケンカを見て「やめてほしい」と願っていたのに、現実はそうならなかったとしたら、心の奥にはこうした願いが残ります。
「安心したかった」
「大丈夫だよって言ってほしかった」
その「本当はこうしてほしかった」が、今も終わらないまま残っていると、人はその続きをやろうとして、同じような状況を無意識につくってしまうのです。
でも、現実はそう簡単にはいきませんよね。
また同じように傷ついて、「やっぱり私はダメだ」と落ち込んでしまう。
だけど、それは失敗ではありません。
それは、「終わっていない願い」がまだ心の奥で生きている証拠です。
「今度こそ安心したい」
「今度こそ、違う形で向き合いたい」
その声が、あなたの中に今も生きてるってこと。
大切なのは、「私、あのとき本当はどうしてほしかったんだろう?」と自分に問いかけてみてください。
その本当の心の声に気づけたとき、私たちは同じパターンの繰り返しから、意識的に少しずつ抜け出していくことができます。
「嫌だった出来事」を繰り返してしまうのは、心が「今度こそ満たしたい」と願っているから。
あなたが弱いからじゃなく、心の奥にフタをされた願いがまだ生きている証拠。
その声に気づくことが、家族との関係を本当に変える第一歩になります。