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宮澤 賢治 『有 明』  www.shinjudo@nisiq.net

当社デザイナーREIKOは詩歌からインスパーヤーされた作品を多数発表しています。

写真は世界的写真家 増浦 行仁 氏

ジュエリー作品は下記のHPからご覧頂けます。https://shinjudo.net/collection/

当社デザイナーREIKOは詩歌からインスパーヤーされた作品を多数発表しています。
写真は世界的写真家 増浦 行仁 氏
ジュエリー作品は下記のHPからご覧頂けます。https://shinjudo.net/collection/

有 明   宮澤 賢治

起伏の雪はあかるい
桃の漿をそそがれ
青ぞらにとけのこる月は
やさしく天に咽喉を鳴らし
もいちど散乱のひかりを呑む
ハラムギャテイ ボージュ ソハカ
(波羅僧羯諦 菩提 薩婆)
1922.4.13

Daybreak Kenzi Miyazawa
Over the undulated snow
bright juice of pink is spilled.
The moon remaining unmelted
in the blue sky,
drinks up the scattered fragments
of light once again,
making gulping sounds gently in heaven.
13.4.1922

translated by honorary professor Naoshi Koriyama ,
department of literature at Toyo University
and professor j. Justin Dilenschneider


中でも宮澤賢治氏からのジュエリー作品が多く、12の作品があります。氏の詩や童話の中には星々と共に多くの宝石が煌めいています。
ジュエリー作品の元になっている宮澤賢治氏の詩もお楽しみ下さい。
なお宮澤賢治文学をテーマにした作品の制作にあたり、一九九六年三月十七日、まだ雪残る花巻の林風舎に宮澤清六さんをお訪ねしました。氏は賢治の実弟で、賢治の死後、世間に広く宮澤賢治の文学を知らしめた方です。当時九十歳だった氏は、『冬と銀河ステーション』の詩をテーマにした弊社のジュエリーを興味深く手に取って見て下さいました。
そして林風舎代表・宮澤和樹氏(清六氏お孫さん)と共に、宮澤賢治文学をテーマにして作品を制作することを快く良く承諾して下さいました。
その後、作品が出来上がるたびに氏には御報告をさせて頂きました。
 また日本の英文詩の第一人者の東洋大学文学部名誉教授・郡山直先生に賢治の詩を英訳して頂くことが出来ました。先生の英文詩は英語圏の国々の小、中、高の教科書二十六点に掲載され、“世界詩人会議”に日本の代表として出席される方です。
 先生に英訳して頂いた12の賢治氏の詩は、林風舎・宮澤和樹氏を通じて、宮澤賢治記念館に寄贈させて頂きました。和樹氏のお父様でいらっしゃいます、宮澤賢治記念館の当時の宮澤雄造館長から『英訳文書は当館では資料としまして、正式にお引き受け致します。』との丁重なお手紙を頂きました。
 素晴らし方々との出会いに心から感謝をしております。

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