ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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175【すーさんの学校】自分のところは自分で守る

 学校で管理職をしていると、防火管理の資格を取得しなければなりませんので講習会に行ってきました。
防火管理とは、火災の発生を未然に防止し、かつ万一火災が発生した場合でもその被害を最小限にとどめるため、必要な万全の対策を樹立し、実践することです。
 講習の中で、全国で起こった火災についての話しが写真や映像を通して紹介されました。
全てが、ヒューマンエラーでした。
誰でも、どこでも、そこには「まさか自分のところに限って」という安易な考えがあったのだと思います。
人が出入りし、そこで火気を使用する建物ならば、そして、自然災害や放火などの原因も加えれば、火災発生の危険性は常に存在します。
 どんなに立派な建物であっても、防火設備が整っていても、人のちょっとした不注意や、不幸な偶然が重なれば最悪の大惨事となります。
 ハード面とソフト面があります。
ハードは、設備であるので、お金をかけて維持・管理が出来れば大丈夫です。
問題は、ソフト面です。
設備に頼りすぎて、日頃から火災に対しての訓練ができていないと、いざというときにパニックになり、正確な通報や初期消火、避難活動ができません。
つまりソフト面が充実してこそ人名や財産の安全を確保できるのである。
 2日間にわたり、細かなことが学習できました。
その中で、特に感じたのが、訓練です。
設備についての維持・管理も大切であるが、消化器一つにしても使えないことがあるとしたら、いいわけができきません。
笑い話であるが、消化器の使い方が分からずに、そのまま火の中に投げ込んだという話しも聞きました。
避難訓練や消火訓練で消火器を使っている人を見ることはあっても、自分が実際に消化器を使って訓練したことがない人がどれだけいるでしょうか。
消火器も一本だけではなく、数本持って現場に駆け付けなければなりません。
 講話の中でこんなことも言われた。「訓練は実践のごとく、実践は訓練のごとく」です。
真剣に訓練を重ねることは、自信につながり人の命を守ることにもなります。
訓練とは、消化活動だけでなく、全てにおいてです。
さらに、訓練をするだけでなく、「自分のところは自分で守る」という自主防火管理の原則のもと、何のために訓練するのかを理解しておきたいものです。
 火災は大事にしている財産ばかりでなく、今日の日を生きたくても、生きることが出来なかった人がいます。
今の時代、火災だけではなく、自然災害が全国各地で起こっています。
どこで起こるかも分かりません。
どんな状況でも、何が起きても起こっても冷静に対応するためにも、日頃の訓練やアンテナをたてて生活するのが大事なんですね。

 私たちは、その人たちの命と想いを絶対に無駄にしけないのです。!(^^)!

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