德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.58『結局…お米は籾を摺るまではわからない』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター・Prof. 德永善也が
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ” をお届けします。

いよいよ米の作柄情報が錯綜し、私自身も頭が混乱してきました。
今月初めの段階では、私もホクレンさんも「作柄良好、収量も問題なし」とお伝えしてきました。

ところが昨日、知り合いの集荷業者からの一本の電話。
「今年は厳しい。9月に入ってからの度重なる雨で稲が倒れ、病気やカメムシの被害が多い。籾を摺ってみたら、思ったより米の量が足りないんだ…千野さん、どう思う?」

私たちの業界での常套句に「結局最後は籾(もみ)を摺(す)るまでわからない」という言葉があります。

今回のテーマはそのまま、『結局…お米は籾を摺るまではわからない』

今年はまさにコレ。

田んぼに稲がたわわに実っているように見えても、籾殻の中は空っぽだったり未熟だったり…。
稲は春に植えた苗から「分けつ(枝分かれのように増えること)」して30本以上に増え、1本の稲穂に100粒以上の米が実ります。つまり1株で約3,000粒がひとつの目安とすると、今年はどうも分けつが少なく「小出来(こでき=収量が少ない年)」のようです。

さらに、度重なる雨で田んぼはぬかるみ、稲が倒れると蒸れて病気が広がる。害虫(カメムシ※)の被害も目立ち、黒い斑点がついた「斑点米」が増えています。これらを取り除くと歩留まりが下がり、正品として出荷できる量は減少…。こうした負の連鎖が、業界で言う「米が足りない」という状況を生み出し、結果として流通や価格にも直結していくのです。(※正式にはアカヒゲホソミドリカスミカメ)

北海道も本州もまだ刈り取りは続きます。
こうした情報を毎日耳にし、今が私たち米屋にとって一瞬たりとも気を抜けない日々なのです。

またまた話が脱線してしまいごめんなさい。
本当は今回こそ!「浸漬」の話をする回でしたが、今回もやっぱりそこまでいかなかった…

いま伝えなければならないことがたくさんあります。
毎週2回配信のメルマガで、話題が行きつ戻りつしますが、米の思いを伝えていきますので、
どうかこれからもお付き合いください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

追伸
今年の新米「ゆめぴりか」が、いよいよ千野米穀店に入荷します。
毎年楽しみにしてくださる方も多く、「やっぱりこれだね」と笑顔をいただけるお米です。
ツクツクWEBショップでも順次ご案内しますので、ぜひご家庭で炊きたての一杯を楽しんでください。



〈ツクツクからのご購入はこちら〉
https://ec.tsuku2.jp/sp/shop/0000214369


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