德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.57『新米の炊き方—私の方法【浸漬】』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター・Prof. 德永善也が
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ” をお届けします。

TV番組やSNSでは連日コメが高値の話題ばかり。
いま私の手元には各方面から新米の見積が続々と届いています。
しかし、どれもこれも「ま・じ・か・よ〜」「マジっすか!」と、どこかのTV番組のセリフが口から飛び出てきます。

農協もコメが集まらないらしく、商系集荷業者がさらに高値で買っていくと嘆いています。
生産者においても、直接売りたい、と農協にも業者にも出荷しないで手元に残す場面も多いようです。
業界紙にコメ流通販売の成約状況速報が流れてきますが、なんでこんなに高くたくさん買うの?と、業界人の私でも不思議に感じているほど。
昨年からの米騒動で業界は一変し混乱が増しています。

この価格の異常な高騰は、これから発表される全国各地の収穫量によって影響を受けますが、
もし万が一、収穫量が平年並み、そして民間在庫が例年を上回る予測で、米の価格は下落の一途を辿る可能性があります。
そのときこそ業者も生産者も大慌てで流通を急ぎ、高値在庫をもつ業者は死活問題となるでしょう。
千野米穀店も人ごとではありません。
とにかく出回る情報に注意が必要です。

今回のテーマは【浸漬】。
今回も「私ならこうします」ということでお伝えします。
信じるか信じないかはアナタ次第。。。

北海道弁では浸漬を「うるかす」といいます。
ーお風呂に長く入ったら指先がうるけてきた—というアレです。(これも北海道弁??)

ここで注意したいのが、浸漬は洗米後に行ってください、というお話。
当たり前だと思う方がほとんどだと思いますが、これまで30年以上の米屋人生の中で、実際にお二人だけ出会いました。
本当に・・・浸漬後に洗米する、という方。それもご年配の方です。
聞くと、母親から昔教えてもらった、とのこと。

おそらく50年以上ごはんを炊いてきて、ずっとこの順番(浸漬してから洗米)を行ってきたと思われるのです。
私も「えっ?」と耳を疑いましたが、本当の話。

しかしその場で否定はできませんでした。
だってその方の人生を否定してしまうようで、私にはできなかったのです。
一応、本当はこうしたらいいですよ。とかなり控えめに伝えましたが、それまでご家族のためにごはんを炊き続けてきた年月に、私は敬意すら感じたのです。

なので、このメルマガも「私の方法」というタイトルなのです。
当たり前だと思っていることが、ある人にとっては当たり前ではないし、間違っている、とも捉えられる。
私が米屋として本当に真剣に炊飯について、伝え聞きではなく、根拠をもって…できれば論理的にみなさんに伝えたい理由です。

…と、今日は【浸漬】の前置きばかりになってしまいました(笑)。
でもそれだけ大事なテーマなんです。

浸漬は、ごはんの美味しさを左右する工程です。
詳しい方法については次回しっかりお伝えしますので、ぜひ楽しみにしていてください。

今日はこの辺で。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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