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メルマガお米炊飯研究所 配信No.54『新米入荷!阿部農場のおぼろづき』
「もっとお米のこと、知ってみませんか?」
五ツ星お米マイスター・Prof. 德永善也が
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ” をお届けします。
いよいよ新米のご案内です。
今回ご紹介するのは「北海道美唄市・阿部農場のおぼろづき」。
実はこのお米、7月1日配信のNo.41「神様に捧げる、おぼろづき」でも触れたように、私が毎月神棚にお供えしている特別なお米です。
先日も祖父の代からお世話になっている神社へ、稲穂の束を奉納してまいりました。
〜「おぼろづき」の誕生と危機〜
平成15年(2003年)、北海道農業試験場(現、北海道農研センター)で品種改良された「系統番号:北海292号」が「おぼろづき」と命名されましたが、当時の北海道の品種を選定採用する農業会議において、冷害には強いものの収量が少なく、粒も小さいことから、北海道では「品種として採用せず」と決定されてしまいました。
ところがその年、冷害で収穫減に苦しむ農家が多い中、阿部農場の「おぼろづき」だけは平年並みの収量。
義一さん(頼義さんの父、故人)が、家の中から何気なく秋雨がザーザーと降る田んぼに目をやると、田んぼにドーン!と稲妻が落ちたのです。
そのときに、まるで田んぼから龍が昇るように見えたんだ、と語る義一さん。
そして、その瞬間「この米こそが北海道を救う」と確信したといいます。
〜存続のための闘い〜
北海道庁や農業関係機関は「おぼろづきは廃止」の方針でしたが、阿部親子は粘り強く交渉し闘いを続けました。
平成16年(2004)、当時の麻生総務大臣が札幌での選挙演説で「みんな!おぼろづきを知ってるか〜!?」と声を上げ、話題にもなりました。
そうした努力が功を奏し「おぼろづき」は存続を認められ、平成18年(2006年)、正式に北海道の品種銘柄米として登録。
農業会議では「おぼろづきの銘柄登録」に関し反対意見も多かったものの、当時の中央農業試験場部長・稲津脩氏の
「ここで認めなければ、北海道から低アミロース米は二度と出せなくなるぞ!」
という一言が流れを変えたのです。
〜「ゆめぴりか」誕生への橋渡し〜
ただし「おぼろづき」にも弱点があり、地域によっては栽培が難しいとの声も。
農業者から「おぼろづき」に替わる品種を、との強い要望から誕生したのが「ゆめぴりか」だったのです。
つまり、「おぼろづき」がなければ「ゆめぴりか」は存在しなかったのです。
今日の北海道米の地位を築いた陰には、阿部親子の奮闘がありましたし、
「この米こそが北海道を救う」という瞬間でもありました。
〜阿部農場のおぼろづき・販売開始!〜
阿部農場のおぼろづきは、粘りと粒張りがよく、口に含むと滑らかで甘みと旨みが広がるお米。
私自身、大好きなお米です。
ツクツクWEB販売開始しました!
・単品購入はもちろん、年間定期配送も可能です。
・いつも精米したてでお届けします。
「神様に捧げるお米」を、ぜひご家庭でも味わってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
〈ツクツクからのご購入はこちら〉
https://ec.tsuku2.jp/sp/shop/0000214369
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