mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
妖怪グルグルアートってなに?
前回登場した“妖怪ネバネバン”覚えていますか?
「こうあるべき」
「ねばならぬ」
そんな風に私たちにささやいて、
心に“見えない前提”を作ってしまう存在。
気がつくと、自分の自由や素直な気持ちが、
ネバネバに縛られてしまっていたりします。
そして――
そんなネバネバに気づいた瞬間、
今度は頭の中が“グルグル”しはじめるのです。
「本当はどうしたいの?」
「こんな自分じゃダメなの?」
「私の気持ちって、どこにあるの?」
この“心のグルグル”こそが、
妖怪グルグルアートのはじまりでした。
“妖怪グルグルアート”は、
ただ「絵を描く」ことではありません。
怒り、不安、モヤモヤ、やるせなさ、
でもちょっぴりの期待や希望も――
言葉にならない感情たちを、グルグル描いて形にする。
どんなものが現れるのか…
それは自己発見の冒険に出るような体験です。
ナラティブセラピー(物語療法)では、
言葉で語る代わりに、描くことで心の物語を再発見することができます。
そして臨床美術はこう教えてくれます。
「正解のない表現こそが、人を自由にする」と。
うまく描こうとしなくていい。
うまく言葉にできなくてもいい。
ただ、そのときの手の動きや、選んだ色が、“今のあなた”を映してくれるのです。
「考えがグルグルしてる…」
そんなときこそ、手を動かしてみるタイミング。
「言葉にできないけど、何かにぶつけて描いてみたい」
その気持ちが湧いたら、もう“はじまり”です。
グルグル描き終えたあと、
あなたの中に、きっと小さな変化が生まれているはず。
どんな“ネガティブ感情の妖怪”が顔を出しても、
“妖怪グルグルアート”で向き合ってみる。
それは、心を整え、自分をもっと知るための、
とっておきの方法になるかもしれません。
続きは次回♥