ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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153【すーさんの学校】誤審

 メジャーリーグ、イチローさんの所属していたヤンキースのリーグ優勝決定戦で大きな誤審があったことを覚えている人はどれくらいいるでしょうか。
審判も認めたという誤審です。
セカンドベースをオーバーランした選手に、タッチしたが、帰塁が早く、セーフの判定でした。
もちろん、抗議したが認めてもらえませんでした。
今でこそ、チャレンジが導入されて、このような誤審はなくなりましたが、この時は、大切な試合を左右する大きな誤審でした。
 審判もプロです。
審判としてのプライドも持っています。
しかし、間違えようと思ってジャッジする審判はいません。
日本の国技である相撲は、ビデオを使用しています。
その当時、野球もホームランの判定の時には、ビデオを採用していましたが、すべてのスポーツで採用されているわけではありません。
アマチュアの試合では、今でもチャレンジがないことがほとんどです。
 審判をしている人には、仕事ではなくボランティアでしている人もいます。
好きでやっていると言われれば、それまでかもしれませんが、自分のために審判はしていないと思っています。同じ、スポーツを通して、ルールなかで、楽しんでほしいからです。
スポーツの中には、抗議できるスポーツもありますが、これも、抗議が出来るというルールの中での話しです。
 
 今回の判定を巡って大リーグ機構の副会長を務める元ヤンキース監督のジョー・トーリさんは、
「私も映像を見ました。
すべてが完全であることを願いたいのですが、実際はそうではありません。
審判・選手・監督、彼らはすべて人間であり、悲しいことだが、これは起こりえることです。
これまでの長い野球の歴史の中で試合の一部とされてきているのです」
と話し、一定の理解を求めました。
 この会見をきいて思いました。
いいわけをするつもりではないが、審判をしたことのある人ならわかると思います。
審判だって、人間です。
いくら、お金をもらって仕事をしているとはいえ、その日の体調や集中力や天候、気温、湿気等いろいろな条件の中で仕事をしています。
種目によっては、何時間も立ったままです。
それなりに鍛えているとはいえ、やはり、人間です。
それでも、あってはいけないが誤審なのです。

 私たちは、審判がミスをしないことを当たり前と思っています。
何のスポーツでも、大会や試合と名のつくものは、審判がいて試合が成立するのです。
私たちは、誤審の時だけに、取り上げてしまいますが、もう少し、審判に対して感謝の意をしめさなえればならないと思うのです。
 大人は、審判のことを子どもの前で話すときは、判定のことだけを話すのではなく、感謝のこともきちんと伝えなければならないと思います。
そうしなければ、批判をすることだけを身に付けてしまうからです。
 すべての人に理解をしてほしいことがあります。
 それは・・・
 誤審は、悲しいことだが、感謝の意を忘れないことと、すべての試合は歴史の一部になることを・・・

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