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149【すーさんの学校】窓を閉める
このお話は、学校に限ったことではありません。
自分の仕事に置き換えて読んでいただけるといいと思います。
学級担任や副担任、学年主任、教頭は生徒が帰った後に、校舎の施錠の確認をしてまわります。
窓が開いているところ、窓は閉まっているが鍵がしていないところがあります。
鍵が閉まっているようにあるが、窓がずれていて、鍵が閉まっていないところもあります。
いつの頃か、こんな話しを聞いたことがあります。
同じ事を経験していたのだろうか、良く覚えています。
学校の先生と生徒との会話です。
先生「窓を閉めておいてね」
生徒「はい」
しばらくして
先生「窓を閉めておいてねって、言ったよね」
生徒「今から閉めるところです」
しばらくして
先生「鍵がしてないよ」
生徒「・・・?」
理解できますか。
先生は、「窓を閉めておいてね」と生徒に指導しています。
生徒もその通りに言われたことを聞き入れています。
確かに、窓は閉めたが、鍵は閉めていないのです。
つまり、生徒の頭の中には、窓を閉めることと鍵を閉めることは、また違う世界だったのです。
指示待ちになっている子どもが多いといいます。
一つ一つの行動が連携されていないのだと思います。
自分の中では、窓を閉めると鍵を閉めるのは、連携された同じ行動でした。
先生たちも大人もこのことについて、早く気が付いて子どもを鍛えなければならないと思っています。
はじめは、「窓を閉めて、鍵をしておいてね」と、言って指導します。
鍵が閉められない子どもには、次に、「窓を閉めたらどうするのかな」と考えさせます(幼稚に思えるかもしれませんが・・・)。
本来なら、学校で指導することではないと思うのですが・・・。
子どもたちは、家で窓を開けたり閉めたりしているのでしょうか。
窓を閉めたら、鍵をするところまで、親が確認しているのでしょうか。
夜になって、蛍光灯を付けたら、カーテンを閉めるのでしょうか。
指示待ちが多くなった気がします。
指示でしか動かない子どもが、そんまま、大人になって働き出しても、同じく指示待ちになってしまいそうな気がしています。
そして、仕事が出来ないと言われます。
誰も、「仕事が出きない」と言いたくないし、言われたくないのです。
子どもが、大人になって働き出す前に、もう少し、子どもを観察してみてはどうでしょうか。
そして、一つ一つのことを、順序立てて心を磨いてあげましょう。
社会に出てからでは、遅い人もいるのです。
そんな時代なのです。