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新舎の米作り・夏
いつもありがとうございます😊
米農家・新舎の家(の主人)です。
稲刈りまであと1ヶ月を切りました!
田植えが終わってからもぅ3ヶ月が経過しました。
ニュースでは、連日の猛暑による水不足、地域によっては枯渇なんて騒がれていて、いざ降ったら至る所で災害級の豪雨に遭われた地域も・・・
農家としては、茎のかなで幼穂が育ち、その穂が出てくる『出穂期』には確かにたくさんの水を必要とするのですが・・・穂が出て花を咲かすこの時期の大雨はあまり嬉しくないんですそれは何故かと申しますと・・・この時期、出穂した穂が一度だけ開いて花を咲かせる(受粉の)タイミングで、実は一番無防備で収量を左右するからなんです!!
【稲の花】
稲の花はとても小さく、このタイミングで外気の菌などを含んだ雨水に当たってしまうと、病気や実入りの悪い穂になり、結果的に収量に影響が出てしまいます。
また、雨が続くと害虫防除作業にも影響が出て、斑点米など品質低下の恐れも出てきます。
こういった天候にも左右されるのは米だけでは無く、農作物全般の問題とも言えると思います。
梅雨時は梅雨らしく・・・夏は夏らしくあってほしいものです💦
さて、前回は『春』をテーマに、土作り〜田植えまでをまとめてお届けしました。
で!今回は田植え後から出穂までを『夏』と題して、その成長と、そして景観の維持作業などもお伝えできたら嬉しいです。
【5月末・田んぼと草刈り機】
田植えが終わった後は田んぼの水管理と周りの草刈りが主な作業になります。
矢代地区は中山間地と呼ばれる地域になります。
圃場整備はされていますが、平野の広い田んぼと違い、広くする事で隣の田んぼとは高低差が生じ、畔が高くなり草刈り面積も増えます💦
極力、除草剤は使用せずに圃場を維持する為に草刈りは毎年4〜5回は行います。
【6月】
【農道整備風景】
田んぼへ続く農道、そのほとんどが砂利道です。
砂利道は雨が降っても轍(わだち)になって水溜まりになるのを防いでくれます。
農道整備は農耕車が行き交う事で砂利の層が薄くなった所に砂利を敷き直し、平らにして維持する作業で、用水路の整備とともに部落のみんなで協力して行う、農業には欠かせない大切な仕事の一つです。
写真は田植えから三週間後の田んぼです。
この日はカモ🦆のつがいでしょうか?
田んぼへ遊び(?)に来ていました❣️
苗の高さは約20cmを超えたくらいで、今年は全体的にゆっくり成長してる感じを受けます。
【ドローンによる散布】
今年はご縁もあって、ザルビオの導入とドローンによる追肥、そしてカメムシ防除を行いました。
また、追肥の肥料も有機肥料に切り替えました。
ドローンでの散布時間は自分で撒いてた時と比べると・・・あらビックリw(ストレスフリー🤣👍)
【溝切りと中干し】
ちょうど梅雨時期、田植えから1ヶ月経過したあたりで『溝切り』を行います。これは排水側へ向かって速やかに水を送れるようにする為で、中干し前に溝をつけています。
田植えから40日、水面を覆うくらいに苗が成長したら田んぼの水を抜き『中干し』に入ります。
稲はこの中干し期間を経て、茎の中で穂の形成期に入ります。
【出穂の様子】
8月上旬になると、茎の中で形成された穂が出てくる『出穂期』を迎えます。
今年の出穂は8月10日でした。
【カメムシ防除】
真っ直ぐ立ち上がった穂はこのあと花を咲かせ、穂を膨らませる『登熟期』を迎え、その後だんだんと垂れ下がって来て9月の15日には全体的に黄金色に色付き、刈り取りのサインである『成熟期』になります。
今年は今月末までは水を入れ、9月の20日頃から稲刈り開始になりそうです。