德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.50『田んぼ探訪〜北海道の田んぼから』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター・Prof. 德永善也が
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。

お盆も終わり、日常が戻ってきました。
このメルマガは全国の皆さまに配信していますので、今日は北海道の田んぼの様子をお伝えします。

【今回のテーマ】
『田んぼ探訪〜北海道の田んぼから』

先週からお取引のある生産者の田んぼを訪ねて廻っています。
お盆期間中の北海道は連日の猛暑で、まるで本州のような暑さでしたが、今週からは一転して雨模様となり、朝は少しひんやりと感じるようになりました。

北海道のお米の概算金も報道され、さて今年の品質は?という状況になっています。

今年の収穫は例年より10日ほど早いとみられ、8月下旬には始まる予想です。
本格的な収穫は早くて8月下旬から9月上旬にかけて行われ、約3週間続く見込み。
収穫されたお米は乾燥・調製を経て農産物検査で等級が決まり、出荷されます。
ですので、新米が市場に出回るのは9月上旬以降になるでしょう。

さて、気になるのは品質です。
お米は「出穂後(穂が出てから)の20日間」が勝負。
この間に猛暑が続くと、稲が体力を消耗し、米粒の形成に影響が出ます。

今年の出穂はおおむね7月15日頃。つまり7月15日から8月5日までの気温がポイントでした。
記憶に新しいと思いますが、この時期は全国的に異常な高温が続きました。

その結果懸念されるのが「シラタ」です。
シラタとは、お米の細胞壁が十分に作られず、水分を含まずにデンプンだけが白く固まった状態。
多少の混入は問題ありませんが、多いと炊きあがりの食味にも影響します。

一昨年も猛暑でシラタが多発し、玄米の表皮が硬くなり、精米時の歩留まりが低下しました。
今年も同じような傾向が予想されますが、今週の雨が状況をどう変えるか、まだ予断を許しません。

当社では、生産者・米卸・農協などの協力を得ながら、お客様に「食べて美味しいお米」を安定して届けられるよう準備を進めています。
今年も数量・品質の確保に全力で取り組みますので、ぜひご期待ください。

産地を歩き、生産者とお客様をつなぐ米屋として、これからも現場の声をお届けしてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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