ツリーベル教育研究所  【すーさんの学校】

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140【すーさんの学校】みんなほんもの「トマトとメロン」

トマトがね 
トマトのままでいれば 
ほんものなんだよ
トマトをメロンにみせようとするから
にせものになるんだよ 
みんなそれぞれにほんものなのに 
骨を折ってにせものになりたがる
        (相田みつを)

 道徳の授業で相田みつをさんの「トマトとメロン」という教材を使用したことがあります。
人にはそれぞれに個性があります。
それが、尊重されなければならないことは、誰もがわかっています。
しかし、自分の個性を自分自身で否定したり、他の人と違うことはいけないことだと勘違いしている人がいます。
これは、生徒に限らず大人も同じです。
ありのままの自分を受け止め、自分の個性を理解し、それを伸ばしていく前向きな姿勢が大事だと日頃から思っています。
 子どもが人として成長しようとしているのを、止めてしまう大人がいます。
それが、「トマトとメロン」です。
トマトはトマトで精一杯のことをして育てば、満点であるはずです。
トマトはメロンではありません。
 テストの点数だけ、成績だけを気にして、本人が努力していることを認めないのは、子どもの存在そのものを否定していることになります。
だから、人と比較をしていまいます。
どんな点数であろうが、成績であろうが、何のために努力しているかを勘違いしないことです。
点数や成績は、努力の結果についてくるものです。
 大事なのは、この努力を人として認めることができるかです。
同じ土俵であれば、競争するのは大切なことだと思いますが、本人が自分の中で100%の努力を出せたかどうかを、認めてあげなければならないのです。
子どもが努力した事への満足度を本人にきいてあげればいいのだけです。
 努力が足りないと思うなら、目的や目標を明確にすればいいのです。
その子どもにあったヒント(アドバイス)を導かせればいいのです。
それを、トマトとメロンのように、ごちゃ混ぜにしようとするから、子どもだって理解できなくなるしやる気も出なくなります。。
 トマトはトマトで輝き、メロンはメロンで輝くことがいいのです。
個性を認め、個性を伸ばしてあげることを大人は間違わないことです。
大人の見栄で子どもをつぶさないようにしたいものですね。

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