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136【すーさんの学校】地球は素敵な宇宙船
「水は宇宙では丸くなる。
むし歯があっても、治療がしてあれば宇宙飛行士になれる。
宇宙に行けば、身長が2~5センチのびる。」
宇宙飛行士、山崎直子さんの講演会のがありました。
2012年のお話です。
宇宙飛行士になりたくなったのは、小学校のときから星を見るのが好きで、家族でプラネタリュームで季節の星座を見るようになり、宇宙に興味を持つようになってきたそうです。
高校時代は、テニス部に所属し練習の日々が続き、これが、後の宇宙飛行への訓練につながっているといいます。
一日一日の積み重ねです。
小学校から高校、大学の時代、習い事もやっていました。
部活動もしていました。
人生の土台を積み重ねていたのです。
訓練をはじめてわかったことは、それまでの小さなきっかけの積み重ねが無駄になっていないということだったそうです。
やっているときは、わからなくても、目の前のことに一生懸命取り組んでいると、学びとなって役立ちます。
目の前のことをおそろかにしないことが、夢への近道であるといいます。
宇宙の仕事をしていて、大切にしなければならないこともたくさんありますが、その中でもチームワークが大事であると言っていました。
これは、宇宙に限ったことではないのですが、特に、国際協力が必要であり、宇宙ステーションという狭い空間の中で、ミッションをこなすためには、重要なことであると思いました。
例えば、狭い空間の中には、生活に必要なもの、仕事に必要なもの、プライベートなもの等があります。
これが、一つ一つがどこにあるのか分からないだけでも、時間の無駄になります。
そこで、毎週金曜日には、チーム全員で整理整頓をしているそうです。
また、小さなトラブルがチーム内であっても、夕食だけはみんなで食卓を囲んでしているそうです。
テレビやマスコミは、どうしても、宇宙飛行士にばかりライトをあてる。しかし、これは1%にしかすぎないそうである。一つの事をやるには、時間がかかり、その裏には、何十年という下積みや訓練がある。そんな想いを乗せて、宇宙飛行士は仕事をしているのである。
講演の最後に、山崎さんが撮影した写真が写されました。
「地球は青かった」という言葉がありますが、まさしくその通りでした。
こんな素敵な地球に住んでいる私たちは、もっと、やさしくならなければなりません。
地球も一つの宇宙に浮かんだ船です。
こんな素敵な船の中で、今でも争いごとが後を絶ちません。
人間という乗り組み員が仲良くできなかったら、船が順調に進むわけがありません。
自分の身の周りで起きていることさえ、幸せに出来ていなかったら、こんな近くのことが、幸せに出来なかったら、地球という船が良くなるはずがないと
思います。
私たちの身の周りで起きていることは、本当に小さな事かもしれません。
でも、これからの時代、私たちは、目の前に起きていること、身の周りで起きていることを深く受け止め、責任をもって、平和の土台をつくり次世代に繋げていかなければならないと思うのです。
今年日本は、戦後80年です。
宇宙から見た地球は、本当に素敵だった。
守っていきましょう、みんなの一人一人の力で・・・