德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.46『いよいよ混沌とするお米の行方』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター・Prof. 德永善也が
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。

今日は選挙の日。みなさん投票には行かれましたか?
私たちの暮らしと切り離せない“お米”も、実は国の政策で大きく左右されます。
備蓄米のあり方や生産調整など、政治の動きは私たちの食卓にも直結しているのです。

今回のテーマは、
「いよいよ混沌とするお米の行方」 について。

最新の業界紙によると、今年の作付面積は昨年より約10万ヘクタール増加。4月時点の見通しからさらに4万6千ヘクタール上積みされたとのことです。
内訳の多くを占めるのが、「新規需要米」と呼ばれるもの。
これは、飼料用(ワラや粗飼料含む)、米粉用、そして海外輸出用など、一般市場に出回らないお米を指します。

とくに海外輸出用は、補助金を受けているため国内で販売できず、あらかじめ決まった価格で海外市場に流通します。
そのため「海外で売られている日本米の方が、日本国内で買うより安い」という現象が起きています。

ちなみに、千野米穀店が台湾や香港に輸出しているお米は、この「新規需要米」には該当しません。
補助金も受けていないため、現地の皆様にはご不便をおかけしております。

一方で、こうした飼料用米の一部が「やはり日本人に食べてもらいたい」という生産者の思いから主食用米として転用され、結果的に作付面積が増えています。
「それなら今年はお米が値下がりするのでは?」と考える方も多いでしょう。

しかし、現実はもっと複雑です。

新潟などでは出穂前の高温と空梅雨の影響で、一部で「稲枯れ」が発生し、品質や収穫量の減少が懸念されています。
関東地方では昨年に続き、カメムシの大量発生も予想されています。
これらの要因で、収穫量が大きく減る地域も出てくるかもしれません。

つまり、作付面積は増えても、天候や害虫の影響で「収穫量は不安定」。
さらに備蓄米の放出や輸入米の余剰も重なり、市場はまさに混沌としています。
報道では「米価が下がっている」との声もありますが、令和7年産のお米は昨年同様、むしろ高値で推移している地域もあります。

例年であれば「今年はこうなります」と予測できたのですが、今は先が読みにくい状況です。
千野米穀店では、全国の生産者さんや北海道の農協・ホクレンの皆様と連携し、誠実な米屋として安心していただけるお米をお届けして参ります。

今後もこのメルマガで最新情報をお届けしますので、ぜひご期待ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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