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「世界に一つだけの花」と、制服に込められた哲学
こんにちは
先日ちょっと思い出した歌と
それにまつわる思いをシェアしたいと思います
あの有名な曲「世界に一つだけの花」には
「花屋の店先に並んだいろんな花」が登場します。
それぞれ違う色、形、大きさを持ちながら
どれもが美しくて比べることなど意味がない——
そんなメッセージが込められています。
曲を聞きながらふと、桜の木を思い出しました。
桜の花も、遠目には同じように見えるけれど
一輪一輪をよく見れば、どれも少しずつ違っている。
そんな風に、私たち一人ひとりも同じに見えて
違う存在なのだと思います。
よく「決められた制服を着せられ
持ち物や靴まで決められると
個性が出せない」という話を聞きますが
私には、かえって個性が際立つように思えます。
制服だけでなく、
靴下や靴の種類、鞄の色、サブバックも
学校指定だった高校時代
美術の先生がこう言いました。
「集団の美というものがある」と。
その言葉が、今も心に残っています。
私たちは、つい「個性=外見や持ち物」と思いがちです。
確かに服や持ち物は、自分を表現する手段でもあります。
でも時に、それらはごまかしやカムフラージュにもなってしまいます。
そんな「飾り」がなくても、
人は一人ひとりが本来とても魅力的で
比べる必要なんてない存在なのだと
あらためて思います。
統一感の中に、滲むように現れる違い。
それこそが、本当の「世界に一つだけの花」なのかもしれません。
桜は、花びらの散り方も美しい