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メルマガお米炊飯研究所 配信No.39『そんなに農協が悪いのか?』
「もっとお米のこと、知ってみませんか?」
五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。
最近、「備蓄米を買ってみたけれど…」という声をよく耳にします。
「意外と悪くないね」という方もいれば、「これはちょっと…」と首をかしげる方も。
そんな中、お米の配達時によく聞かれるのが、
「農協って本当に悪いの?」という質問です。
テレビやYouTubeでも、農協への批判を目にする機会が増えました。
今回のテーマは――
『そんなに農協が悪いのか?』 です。
農協の正式名称は「農業協同組合」。
地域ごとに「JA○○」という名前で展開しており、
北海道ではその上部組織として「ホクレン(=ホクレン農業協同組合連合会)」があります。
農協とは、農業者が出資して成り立つ相互扶助の組織。
つまり、農協は農業者の味方であり、決して「社会の敵」ではありません。
もちろん、批判や課題があることも事実です。
でも、地域単位で生産物をとりまとめ、出荷や管理・販売まで担っているのが農協です。
「農協が備蓄米を出さない」
「価格をつり上げている」
といった声もありますが、実際には以下のような事情があります。
・備蓄米が倉庫に停滞しているのは、農協が保管していても発注がなければ出荷できないため。
・価格が高くなるのは、農協が農家との集荷契約を守る必要があり、商社との競争の中で自然に価格が上がってしまうから。
昨年秋、まさにこうした現象が起こりました。
農協は単なる商売ではなく、農業者の利益を守る立場として動いています。
また農協は、販売だけでなく、
保険・金融・資材の供給など、多岐にわたる役割を担っています。
日本のように小規模な農家が多数存在する国では、
こうした非営利の協同組織の存在はとても重要です。
もちろん、内部でのトラブルや運営の問題があることも承知しています。
それでも私は、
“「農協=悪」ではなく、「農協=必要な存在」” だと考えています。
皆さんはどう思われますか?
この日本特有の協同組織を、私たちはどう捉えるべきなのでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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