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メルマガお米炊飯研究所 配信No.37『雨にも負けず、風にも負けず──お米と夫婦の“実りの時間”』
「もっとお米のこと、知ってみませんか?」
五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。
今回のテーマは「雨にも負けず、風にも負けず──お米と夫婦の“実りの時間”」です。
本日身内の結婚式に参列しました。
若き夫婦がこれから長い人生を共に歩む、という誓いをみて、ただただ末永く、幸せに手を携えながら共に歩んでいってほしい、と心から願いました。
人生は山あり谷あり、人生がすべて順風満帆にいけばよいのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。
多くの方が語らずともそのように感じているはずです。
以下、関係者としてご挨拶した内容を抜粋いたします。
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私は日頃、米屋としてお米に向き合う仕事をしております。
お米は稲という植物の“実り”ですが、今日のこの日を迎えた二人は、まさに“稲に穂が出るとき”──出穂の時期を迎えたのだな、と感じました。
稲に穂が出る──それは、稲がやがてお米となる“実り”に向けて歩み出した証(あかし)です。
けれど、ここからが本番。お米としてしっかりと実を結ぶには、日中は陽をたっぷり浴び、夜には涼しくなる──そんな寒暖差が必要です。
一見すると過酷にも思えるこの「温度の変化」こそが、じつはお米にデンプンを蓄え、美味しさを深める大切な時間です。
人生には、穏やかな日ばかりではなく、思いがけない試練やすれ違いもあるかもしれません。
でも、そんなときこそが、本当の夫婦としての絆を育む「実りの時間」になるのだと思います。
晴れた日もあれば、雨の日もある。温かい日も、冷たい風が吹く日もある。
そうした日々をともに重ね、乗り越えていく中で、きっと二人は、強く、優しく、美味しいお米のように、人の心を満たす夫婦になっていくと信じております。
末永く稔りのある人生を共に歩んでください。
ご結婚おめでとうございます。
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いま田んぼには苗が植えられ、すくすく陽射しを浴びながら成長している段階です。
これから小さな穂が育ち、7月下旬には穂が出ます。(出穂(しゅっすい)といいます)
光合成によってデンプンが籾の中に送り込まれ、米が形成されます。
しかし本当に美味しいお米になるには寒暖差が必要です。
8月中旬から夜の気温低下を迎えることで、それがひとつのショックとなりお米の品質が形成されます。
温かいばかりでは良いお米が収穫されないのです。
それを若き夫婦の未来に例え、ご挨拶させて頂きました。
今日、新たな一組の夫婦が誕生しました。
雨の日も風の日も、互いを信じて歩んでいってください。
どうか、美味しいお米のように、人の心を温かく満たす、そんな夫婦になってください。
ご結婚、誠におめでとうございます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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