德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.38『ごはんは“食べる水分補給”です』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。

まだ6月だというのに、全国的に真夏のような暑さが続いています。
身体が気温に追いつかず、なんとなくダルさを感じている方も多いのではないでしょうか?
本格的な夏はこれから。だからこそ、「暑さに負けない身体をつくるには、ごはんがいちばん!」というテーマでお届けします。
■ ごはんの栄養成分、知っていますか?

ごはん(白飯)100gあたりの栄養は次のとおり

 ・エネルギー:156kcal
 ・水分:60%
 ・たんぱく質:2.5g
 ・脂質:0.3g
 ・炭水化物:37.1g
 ・灰分:0.1g

(参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」)

コンビニのおにぎり1個がちょうど約100g。
お茶碗1杯なら約150g。つまり、食事1回でかなりの水分も摂っていることになります。

■ 炭水化物=悪、ではありません!

「ごはんは炭水化物だから太る」と敬遠されることもありますが、それはもったいない話。
炭水化物は消化されて糖(グルコースやフルクトース)となり、私たちのエネルギー源になります。
特に脳は、グルコース(単糖)しかエネルギーとして使えません。

■グルコースは“水”を連れてくる!

ここで注目したいのが、グルコースの構造。
水(H₂O)を分子として抱えたまま体内に吸収されるため、
ごはんを食べるだけで、エネルギーと一緒に“水分補給”もできてしまうのです。

つまり、ごはんは「食べる水分補給」。
水をただ飲むよりも、ずっと効率よく身体に潤いを届けてくれる存在なのです。

■ 「身体に染み渡る」ごはんの実感

少し前に、私は急性胃腸炎で丸2日間トイレと格闘していました。
体力は奪われ、水分は出るばかり。飲んでも飲んでも足りない状況です。

ようやく快方に向かい、最初に口にしたのが「白飯」。
すると、不思議なことに身体が内側からぽかぽかと温まり、爪や皮膚に水分が戻ってきたのをはっきり感じました。

あのとき、「ごはんってすごい」と心から思いました。

■ ごはん=水分補給の最強の味方

暑い夏には、ただ水をガブガブ飲むよりも、ごはんを食べることで効率的に水分を体内に届けられます。

冷やごはんでもOK。お茶漬け、水茶漬け、何でもかまいません。
食べて体の中から潤して、汗をかいて体温を調節する——これが、夏を元気に過ごす秘訣です。

■ 暑い夏を元気に乗り越えるには、ごはんが一番!

夏バテしない身体をつくるには、まず食べることから。
「暑いときこそ、しっかりごはん」
ぜひ、毎日の習慣にしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※通常は火・木・土曜日の配信になります。

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