德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.36『お米は神様の食べ物』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。

相変わらず、テレビでは連日「備蓄米」の話題ばかり。
もう実際に買って食べてみた、という方も多いのではないでしょうか。
(※当社では一切販売しておりませんが…)

今回のテーマ:「お米は神様の食べ物」

6月12日、毎月出演している地域FMラジオ「安達祐子の木曜お結びラジオ」(https://776.fm/program/pg1)で、こんなやりとりがありました。

安達「德永さんにとって、お米とは?」
德永「神様の食べ物…」

その瞬間、安達さんの顔がちょっと苦笑いに(笑)。
「変なこと言っちゃったかな」と思いましたが、心からそう思っているのです。

ーーーーーー
日本神話に登場する「天孫降臨」の場面では、
天照大神(アマテラス)の孫・ニニギノミコトが高天原から地上に降り立つ際、
天の稲穂を託され、「民が飢えないように」との使命を帯びて稲作を広めたとされています。

アマテラスが祀られる伊勢神宮では、今でも米は神聖なものとして扱われています。

【なぜ日本は米と稲作を尊ぶのか?】

神話が文化の基礎に—
 稲作は単なる農業技術ではなく、天照大神の意志と三種神器とともに始まった「神聖な営み」です。

文化・経済的象徴としてのお米—
 古代から米は通貨や税の代替になり、天皇と稲作は密接に結びついていました。

現代への影響—
 米食文化、お神酒、稲作祭りなど、日本人は感謝と敬意を持って米づくりを続けています。
ーーーーーー

ところが昨今はどうでしょう。

米価高騰による負担軽減を名目に、備蓄米が放出され、
さらに価格が下がらないからと「輸入も検討」との大臣発言まで。

「卸が儲けすぎている」「流通が悪い」などと槍玉にあげられ、
まるでお米そのものが、経済の道具のように扱われているように感じるのです。

消費者の方にとって、「お米は高すぎる」との声があるのは事実。
ですが、我々米屋や生産者にとっても、「このままで本当にいいのか?」と感じています。

文化・信仰・食の中心だったお米が、
たったひとつの政策や方針で、音を立てて崩れていくような・・・
そんな寂しさと、悔しさを覚えます。

これから、米業界は激しい混乱に向かっていくかもしれません。
でも、その中で私たちが本当に大切にすべきものは何か。
あらためて、一所懸命考えていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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