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メールマガジン バックナンバー
【in-transition】預かりものパラダイム① / 所有パラダイム
出来事があったときの捉え方、
パラダイム。
人は五感で世界から情報を受け取り、
パラダイムにそって認知と判断をし、
そして反応する生き物です。
パラダイムとは、
世界を見る自分の眼鏡のレンズの色。
真っ黒なレンズをかけていれば、
世界が薄暗く見えるように。
毎日同じ眼鏡をかけているので、
自分のレンズの色は
実は分かっていない。
自分のレンズの色を理解し、
場合によっては他のレンズに
交換することがパラダイムシフトです。
この連載ではわたしたちの
無意識のパラダイムを見直し、
「預かりものパラダイム」という
新しいパラダイムを提案することで、
わたしたちがより豊かに生きやすくなる
パラダイムシフトを目指していきます。
さて、近代になり、
資本主義が勃興しました。
お金や土地、建物などの資本はもとより
個人のレベルでも
「所有」に価値が置かれる
パラダイムが広がりました。
ありとあらゆるものが
「オレのもの」「ワタシのもの」
と捉える所有パラダイムです。
小さな子どもが自分のおもちゃを
他の子どもに取られると嫌がるように、
わたしたち大人も
大して違いはありません。
「オレが稼いだお金なんだから、
好きに使っていいだろ。」
「オレのものを勝手に使うなよ。」
より見栄えのするモノが
ブランドというステータスになり、
リア充な自分をSNSに投稿する。
今では当たり前の日常の風景です。
ぼく自身もそんな人間でした。
新入社員時代、
海外現場赴任で貯めたお金で
外車を買いました。
ボーナスは高級なスーツ、靴になり、
お洒落なバーで葉巻をふかしながら、
外国製のウイスキーのグラスを傾ける。
「所有」することに満足感を高め、
「所有」できる自分に肯定感を感じる。
資本主義の「所有」パラダイムに
ゴリゴリに染まった一人でした。
「所有」欲に限界はありません。
BLUE HEARTSの歌に
こんな歌詞があります。
「あれも欲しい、これも欲しい、
もっと欲しい、もっともっと欲しい」
所有欲の全面肯定。最高です。
欲の肯定は頑張ることのガソリンになる。
そうやって資本主義社会は、
たくさんのモノを
発明し、生産し、消費し、
人類の経済の飛躍的な成長を遂げました。
作って、買って、使って、捨てて、
また作って。
ソ連などの社会主義といわれている国も
「所有」パラダイムに違いはありません。
個人の所有から、
社会の所有に変えただけ。
誰が「所有」するかという
帰属の違いです。
ソ連は社会の所有といいながら、
結局は党幹部や役人などの特権階級が
実質的に支配し、所有しました。
今の中国なんて、
まさに「所有」欲の塊です。
南シナ海の離島に勝手に建物を造り、
ここはオレの土地だと主張する。
今は虎視眈々と台湾を所有しようと
狙っている。
国民は海外で買いあさり、
結婚は所有する資産や
年収で決まる国。
社会主義といいながら、
やっていることは国家を上げての
資本主義です。
まぁバブル期の日本人も
似たようなものですので、
国がどうのこうのといった問題ではなく、
「所有」パラダイムが
いかに世界に浸透しているか
という実例です。
物質に対する「所有」パラダイムは
わたしたちという存在に対しても
浸透していきます。
(続く)
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今日もここまでお読み頂き、
ありがとうございました!
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