縁起物と自然素材雑貨のお店【叶屋福和家本舗(かのうやふくわうちほんぽ)】

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

季節の節目に、心と衣を整える 〜衣替えと梅雨入り〜

こんにちは。叶屋福和家本舗です。
久しぶりのメルマガとなってしまいました。

さて、6月は春から夏へと季節が移り変わる、大切な節目です。今回は、古くから受け継がれてきた「衣替え」と「梅雨入り」にまつわる暮らしの知恵をご紹介いたします。

日本では、季節に合わせて衣類を替える「衣替え(ころもがえ)」の習慣があります。目安は6月1日頃で、冬の装いから夏の装いへ切り替える時期とされてきました。この風習は平安時代の宮中行事「更衣(こうい)」が起源といわれ、江戸時代には6月と10月の年二回の衣替えが制度化され、庶民にも広まりました。現在でも、学生服や制服を夏服と冬服に替える慣習にその名残が見られます。

衣類だけでなく、布団やカーテン、敷物などを夏仕様に替えると、見た目も肌触りも涼やかになります。湿気が増えるこの時期は、虫干しや防虫剤の交換も忘れずに行いましょう。

また、6月は梅雨の季節です。長雨で湿度が高くなるため、こまめな換気と除湿が欠かせません。押し入れや靴箱に調湿効果のあるすのこ、竹炭、木炭などを置くと、カビやにおいを抑えられます。衣と住まいを整えることは、心を整えることにもつながります。季節を感じながら、暮らしを夏仕様に少しずつ整えてみませんか。

ちなみに、私が中学生の頃、衣替えをすっかり忘れて冬服のまま登校したことがあります。とても恥ずかしい思いをしましたが、今では良い思い出です。高校は私服だったので同じ失敗はありませんでしたが、そのぶん季節感を感じにくくなり、少し寂しい気がしたことを覚えています。

次回は、夏を迎える大切な行事「夏越の祓(なごしのはらえ)」と「茅の輪くぐり」についてお届けいたします。どうぞお楽しみに。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する