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メルマガお米炊飯研究所 配信No.27『お米に賞味期限ってあるの?』
「もっとお米のこと、知ってみませんか?」
五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。
今回のテーマ:「お米に賞味期限ってあるの?」
仕事柄、「お米はいつまでに食べればいいの?」「保存はどのくらいまで?」とよく聞かれます。
まず結論から申し上げると──
『お米には明確な“賞味期限”はありません。』
たとえばいま話題の政府備蓄米のように、温度管理を徹底すれば長期保管も可能です。
ですが一般的には「生鮮食品のようなもの」と考えられ、精米後はなるべく早めに食べるのが理想とされています。
2008年、研究者が精米後のお米の品質変化について以下のような研究を発表しています。
5℃保管:7ヶ月
15℃保管:5ヶ月
20℃保管:3ヶ月
25℃保管:2ヶ月
この結果から、日常的な保管状況(=室温)を考えると、
お米は“精米日から2ヶ月以内”に食べきるのが理想ということになります。
冷蔵庫でお米を保存する方も増えていますが、まだまだ台所の隅に置くケースも多いですよね。
その場合は、気温25℃近くと想定して、なるべく 「1〜2ヶ月以内に食べきれる量だけ買う」のがおすすめです。
「精米日が新しいほど美味しい」とよく言われますが、実はそうでもありません。
研究では、精米から1ヶ月ほどでは脂肪酸度や鮮度にほとんど変化がないとされています。
あまり神経質にならず、安心して1ヶ月くらいのスパンでお米を楽しんでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※ゴールデンウィーク中はメルマガをお休みいたします。
参考文献
横江美央・川村周三 , 「精米の賞味期限の設定(第1報)」, 農業機械学会誌 Vol.70(5), 55–62, 2008
横江美央・川村周三 , 「精米の賞味期限の設定(第2報)」, 農業機械学会誌 Vol.70(6), 69–75, 2008
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