德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.26『お出かけ前に、お米も守ろう!〜GWの虫対策〜』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなる
“お米のあれこれ”をお届けします。

今回のテーマ:「お出かけ前に、お米も守ろう!〜GWの虫対策〜」

来週からゴールデンウィーク。
多くの方が帰省や旅行に出かける季節ですが、じつはこの時期、お米の保管に要注意です!
家を閉め切ったままにすると、日中の気温上昇で部屋が高温多湿に。
すると、お米に付く虫たちが一気に活動を始めるのです。

「発生しやすい2大害虫」

● コクゾウムシ
小さなカブトムシのような形(体長3mm)。
黒〜茶褐色で、米粒に穴をあけて卵を産み付けます。
最適温度28℃、湿度60〜80%で2〜7ヶ月生存します。

● ノシメマダラメイガ
乳白色のイモムシ状の幼虫(10〜12mm)や、小さな蛾(10mmほどの成虫)として発見されます。
幼虫は糸を吐いて米粒同士を繋ぐので、見つけやすいです。

「なぜ虫が発生するのか?」

精米したばかりのお米には基本的に虫はいません。
もしいたとしても、精米時に摩擦と吸引で取り除かれるためです。
しかし、コクゾウムシなどは米粒の内部に卵を産み付けるため、目に見えず残ることがあります。
高温多湿になると、これらが孵化し始めるのです。

「害虫を防ぐための3つのポイント」

1. 必要以上に買いだめしない
2週間〜1ヶ月以内に食べきれる量を購入しましょう。

2. 冷蔵庫(野菜室)で保存する
5℃が理想、15℃以下でもOK。
保存はジッパー付き袋で密閉し、空気を抜いて保管しましょう。

3. 米びつを使う場合はこまめな掃除を
米びつの継ぎ足しやトレーのすき間のこぼれ米から虫が湧きます。
1ヶ月に1回は掃除機で掃除しましょう。

「よくある防虫アイテムの真実」

市販の「米〇番」や、唐辛子・タカノツメには効果が薄いと私は考えています。

カプサイシンの虫除け効果は、科学的な裏付けを見たことがなく、
実際、唐辛子からも虫が発生することがありますので注意が必要です。

※あくまで筆者個人の見解です。

これから夏に向かって、虫トラブルが増える時期です。
少しだけ気をつけるだけで、美味しいお米を安心して楽しめます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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