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#20 佐藤進一の万能健康法 Youは何しに雪山へ?
#20 佐藤進一の万能健康法 Youは何しに雪山へ?
Youは何しに雪山へ?(この論文解説イベントは終了しました)
基礎ワークショップを受講した方から、なんで雪山に行くのか聞かれることが、よくあります。
それに対して、時間に余裕があれば、宇宙飛行士 野口聡一さんの3次元アリの話をしています。
1次元アリ 都市生活者
2次元アリ 基礎応用ワークショップ
3次元アリ 水着での雪山登山
に相当すると説明しています。
宇宙兄弟を知らない人にとっては、なんのこっちゃ?という説明なので、もう少し詳しく解説します。
アニメ「宇宙兄弟」第13話3次元アリ 13分くらいから
子どもの頃の六太(ムッタ)と日々人(ヒビト)が宇宙飛行士 野口聡一さんの講演会を回想するシーンがあります。
なんと声は野口聡一さん本人が担当しています!!! 実際に講演会を聞いているような臨場感があります。
以下はその講演会で野口さんが3次元アリの話をしているところです
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えー、今日ですね、ぼくは「なんで人間が宇宙に行くか?」というお話をしたいと思います。
地球には色々問題があるよね。 環境問題だったり、 人種の問題だったり、 それから経済の問題だったり。
色々な問題があるけれども、 では、なんで宇宙に行かないといけないのか?
ぼくはそういう時に、1つの例え話をします。
みなさんは自分をアリだと思ってください。
で、ここに一本の線を引きます。
まずは、自分を線の上を前後だけにしか歩けない1次元アリさんだと思ってください。
みなさんは線の上を前に行くか、後ろに行くかしかできない。
そういうアリさんなんです。
そこに、ぼくが、ぽっと、石を置いたとします。そうすると、
1次元アリさんは前に行こうと思っても、、、
その1次元アリさんは、小石のせいで前に行けなくなっちゃいますよね。つまり世界の終わりなんですね。
そこに、前後と左右に行ける「2次元アリさん」がやってきます。
1次元アリ: 「ダメだって!線を出ちゃ」
2次元アリ: 「誰がそんなこと決めたんだぁ?」
2次元アリさんは、その小石を見て言います。 “横に回っていけばいいじゃないか”と。
2次元アリ: 「大丈夫だって!ほらほら~」
1次元アリ: 「オ、オ~」
そうして2次元アリは、小石を超えて先に進むことができます。
そうして歩いていくと、今度は横方向にもずっとつながっている石の壁があったとします。
2次元アリ: 「アリ~?」
2次元アリさん、また困っちゃいますね。
前後に行っても左右に行ってもその壁の向こう側には行けなくなってしまう。
2次元アリさんにとって、世界の終わりです。どうしていいか分からない。
そこに今度は、前後と左右と上下にも行ける3次元アリさんがやってきた。
3次元アリさんは、その壁を見て言います。
“乗り越えればいいじゃないか”と。
そうして3次元アリさんは、横にず~っと繋がっている壁を乗り越えて、さらに新しい世界に進むことが出来ます。
この話でぼくが言いたいことは、 上から見る、下から見る、といった別の視点を持つことで、
新しい解決策に気が付くんじゃないかと
宇宙に人間が行くということは、単に遠くの星に行くことだけではなくて、
地上でぼくたちが今抱えている問題を、新しい視点から見て解くことができるんじゃないかなぁと。
それが、ぼくたちが本当に宇宙に行きたいっていう理由じゃないかなぁと思います。
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