德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.23『米屋じぃじが教える、心を込めた十倍粥の作り方』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスター Prof. 德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】より、
「そうだったのか!」と思わずうなってしまう
“お米のあれこれ”をお届けします。

今回のテーマ:「米屋じぃじが教える、心を込めた十倍粥の作り方」

先週のメルマガNo.20では、サッと作れる中華粥をご紹介しました。
今回はその続編として、1時間かけてじっくり炊き上げる、手間ひまかけた“十倍粥”の作り方をお届けします。
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今ではIH炊飯器にもお粥モードがあり、手軽にお粥が作れる時代。
炊いたごはんに水を加えて煮る簡単な方法も、前回お伝えしました。

でも今回は、あえて時間をかけて、じっくり作るお粥をご紹介します。

というのも、私にはふたりの孫がいて、ちょうど離乳食を始めるタイミングでした。
孫が人生で初めて口にするお米。
「どうせなら、じぃじがいちばん美味しいお粥を作ってあげたい」・・・そんな思いで、心を込めて炊いたのがこの十倍粥。

赤ちゃんにはその上澄みだけをひとさじ食べさせるのですが、残ったお粥を味見してみて、驚きました。
「えっ、こんなに甘くて美味しいの?」と。赤ちゃんだけに食べさせるのは、もったいないくらいの美味しさでした。
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十倍粥の作り方(約4人分)

材料
・白米 100g
・水  1L(1000ml)
※調理時間:約1時間
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作り方

1.白米を通常通り、やさしく洗います。

2. 鍋に米と水を入れます。

3.ごく弱火にかけて、ゆっくりと温度を上げながら30分かけて50℃程度まで温めます。
  ※50℃の目安:鍋に指を入れて「熱い!」と感じるくらい
  ※この温度帯はお米の酵素が最も活性化し、自然な甘みが引き出されます。

4.30分経過したら火を強めて沸騰させ、その後中火にして20分ほど煮ます。
  ※吹きこぼれに注意し、必要に応じて火を弱めましょう。
  ※鍋の中でお米がゆっくり上下に動くくらいが理想です。

5.米粒がしっかりとろけたら火を止めて完成!
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そのままでも、お米本来の甘みと優しい味わいが楽しめます。
中華スープや和風出汁を加えれば、スープ感覚でいただくこともできますよ。カロリーも控えめなので、たっぷり食べても罪悪感ゼロ。

ちなみに離乳食用には、上澄み部分だけをスプーンですくって製氷皿などに入れ、冷凍保存しておくと便利です。

最後に——

もしかしたら、ここまで手間のかかるお粥を炊く人は少ないかもしれません。
でも、簡単さばかりが重視される今の時代だからこそ、「時間をかけて、誰かのために作る」ことは、何よりも尊い営みだと思うのです。

週末の朝や、ゆったりした休日に。
ぜひ一度、じぃじ流のお粥さんを、心を込めて炊いてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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