德永善也のお米炊飯研究所

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メルマガお米炊飯研究所 配信No.18『何種類知ってる?北海道のお米』

「もっとお米のこと、知ってみませんか?」

五ツ星お米マイスターProf.の德永善也が、
【德永善也のお米炊飯研究所】から、
「そうだったのか!」と思わずうなってしまう
“お米のあれこれ”をお届けします。

今回のテーマは「何種類知ってる?北海道のお米」

北海道のお米は、かつて「猫またぎ米」「鳥またぎ米」と揶揄され、
日本の中でも「おいしくないお米の代表格」とされていました。

それを打開すべく1980年(昭和55年)「優良米の早期開発プロジェクト」がスタート。
その代表が1988年(昭和63年)に登場した「きらら397」です。

「きらら397」という名前は、当時としては非常に斬新。
一般的には「○○ひかり」など、“ひかり”がついていないと売れないと言われていました。
しかし、この名前は品種系統番号「上育397」の「397」を使ったもので、
一般公募により決まりました。

業界内ではネーミングに対して反対の声も多かったものの、最終的には採用され、
可愛らしいネーミングとともに、人気は九州・沖縄まで広がりました。

その後30年以上に亘って数々の品種が北海道に誕生しています。名前を列挙します。

【うるち米】(登録順)
● ゆきひかり ● きらら397 ● 彩(あや) ● ほしのゆめ
● あやひめ ● ななつぼし ● 大地の星 ● ふっくりんこ
● おぼろづき ● ゆきのめぐみ ● ほしまる ● ゆめぴりか
● きたくりん ● そらゆき ● ゆきさやか ● えみまる
● さんさんまる ● ゆきむつみ ● そらきらり(計19品種)

【もち米】
● はくちょうもち ● 風の子もち ● きたゆきもち ● きたふくもち

【酒米】
● 吟風 ● 彗星 ● きたしずく ● 北冴(きたさえ)

【着色米】
● きたのむらさき ● メムさくらむらさき

【高アミロース米】
● 北瑞穂 ● 雪の穂

できるだけ列挙しましたが、もしかしたら漏れている品種もあるかもしれません、というくらいに北海道の品種はたくさんあります。
そしてどのお米にも味や素材に特徴があり、個性的な品種ばかりなのです。

北海道と本州では、そもそもお米の遺伝子の仕組みが違います。
その理由をたどると、天明の大飢饉までさかのぼり、
江戸から明治にかけての先人たちの苦労と奇跡に行き着くのです。
このお話は、また別の機会に詳しくご紹介します。どうぞお楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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