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4月 担任が学級開きで大切にすること
こんにちは、BRIDGE代表の阿部です。
昨日から、新学期が始まった学校が多いことと思います。この時期の先生達は、明日の学級開きに向けて準備に大忙し。中には、土日も出勤して準備を進めている方もいることでしょう。教員の世界では、「黄金の3日間」などと呼ばれる時期のため、力が入る先生も多いのです。
しかし、この「黄金の3日間」を勘違いしている先生も多いと感じます。若い先生方だけでなく、ベテランと呼ばれる教師の中にも、「この3日間がんばれば、大丈夫だ」なんて思っている教員がいるのも事実です。実際はそのようなことはありません。(ベテランでこう思っている人は、その後の学級経営でいろいろな形で指導しているので、学級が安定しているだけだと思います。)私は、この3日間は「児童生徒が安心感をもってスタートできるようにする時期」だと考えています。では、そのために初日に必要なことは何でしょうか?
いろいろな考え方があることは承知の上でお伝えするなら、私は「成功する必要はない。けれど失敗してはいけない」という捉えで初日をスタートしていました。「失敗しちゃいけないんだ、どうしよう・・・」と不安に思われる方もいるかもしれません。でも、それほど大きなことをしようというのではないのです。具体的には、「クラスのどの子も笑顔で学校から帰るようにする」のです。学級開きで子供達に「楽しいクラスになりそうだ」とか、「今年の先生は面白そうだ」という期待をもって児童が帰宅すれば、その日の出来事を各家庭で話し伝えることになるでしょう。そうすることで、子供達から初日の様子を聞いた保護者の方達も、学校や担任に対して少し安心感をもつことができるはずです。大切なのは、「この一年に対する安心感」を初日から3日目までにかけて与えるということです。
では、具体的にどのような方法があるのか・・・ということですが、それは、複数のことが絡み合って作用することで、発揮されるものだと感じています。例えば「春休み中に誕生日だった子のお祝いをする」等です。これまで学校生活を送ってきて、誕生日を仲間や担任から祝ってもらったことが無いという子もいることでしょう。そういうちょっとした安心感(自分が子供として教室にいたときに嬉しいこと等)が、その後の学校生活に対する不安の軽減に繋がると、私は自身の体験を通して感じています。1年ある学級経営を、子供達と立てた目標の達成に向けて、フルマラソンを走るつもりで取り組んでみてくださいね。長くて短い1年を、着実に前に進んでいきましょう。