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第234回 魚のせんべい・良い?悪い?
総じて日本人はCa摂取不足。
(国民栄養調査が始まってからずっと
70年以上、摂取推奨量を上回ったことはありません。)
骨や関節が気になるお年頃の方は
Ca摂取を心掛けているようですが、
推奨量には達していません。
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2006年と少し古いデータでは、
年齢・性別の骨粗しょう症罹患率をみると
女性は70代40%くらい、80代55%くらいが
骨粗しょう症です。
現在では、80代になると70%くらいの日本人女性は
骨粗しょう症になっています。
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80代女性の骨粗しょう症の割合が
55%から70%に上がっていることに驚くけれど
骨折のデータを見ても
昔よりも最近の方が
骨が弱くなっていることが伺えるから
骨粗しょう症の割合も上がっていてもしょうがないかな。
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冒頭でも見たように
高齢者ほど食事でCa摂取を心掛けているのに
骨粗しょう症の方は減りません。
みんなで、
何かおかしなことをしていることに気づかないとね。
私もCaのことを学ぶまでは、間違った常識で、
Ca摂取と思って、
魚の骨せんべいやタタミイワシなどを
摂ることもありました。
これらには、確かにカルシウムは豊富なのですが、
リン酸Caの形で、含まれています。
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魚の骨せんべいなどが胃に入ると
含まれているリン酸Caは胃酸によって、
リンイオンとCaイオンに分解されます。
これが小腸で吸収されて、血中に入っていきます。
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血中にCaイオンだけ入るのなら問題ないけれど
リンイオンも一緒に入ることが問題なのよ。
リンイオンとCaイオンは結びつきやすいので、
血管で石灰化が起きやすくなります。
(血管が硬くなったら困るよね。)
Caイオンがリンイオンとくっついちゃったら、
Caイオン不足分は
骨を溶かして補わなくてはいけなくなります。
骨は痩せてしまうよね。
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折角、Caを摂取したと思っても
血管で石灰化が起きたり、
骨からCaを補うことで、骨が弱くなるという
期待とは反対の恐ろしい結果になります。
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もうちょっと言っておくと
炎症の起こるところは石灰化しやすいです。
炎症の病気である歯周病は
55歳以上は半分くらいの方が罹患しています。
歯周病菌が血液に含まれて、体中を巡るけれど、
大動脈瘤や心臓弁膜症の患部に見られる
石灰化の塊から歯周病菌が見つかっています。
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動脈瘤の瘤(ポケット)や心臓の弁(血液の流れの壁)に
歯周病菌がとどまりやすくなって、
そこで炎症が起きて、
更に石灰化が起きたということよね。
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つまりは、リン酸Caを多く含む
魚の骨せんべいや、
イワシを薄く圧縮したせんべい、タタミイワシなどは
摂っていいのかな?いけないのかな?
答えはもうわかりますね。
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リン酸Caだけではなくって、
リンが豊富に含まれる食物の摂取も控えましょう。
折角、サプリでCaを摂っても、
血中にリンイオンが多くなったら同じことだからね。
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風化した貝が原料の善玉Caは炭酸Caです。
血管での石灰化を含む異所性石灰化は起きません。
安心して摂っていただけます。
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骨に豊と書いて體(からだ)です。
骨が豊かだと良い人生が送れるよ(^▽^)/
特に背骨は大事だよ~。
神経が圧迫されたら、神経痛が起こったり、
臓器も機能不全や病気になったりするよ。
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