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化学で「枕草子」
こんにちは。
作文110番の森下です。
中高生の生徒たちに
「私、友達少ないんだよね・・・」
なんてつぶやこうものなら、真顔で
「先生!大丈夫。先生には道長君や道真君、
あ、業平君もいるじゃないですか!!」
と平安時代の男性陣の名前を挙げられる私です💦
要するに、私・・・古文を好きすぎて
生徒から平安時代の人間だと称されています💦
※藤原道長、菅原道真、在原業平
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今年の共通テストの化学で
「枕草子」が出題されたことが話題になりました。
一見、古典文学と化学は無関係に思われますが、
実は古典には自然現象や人間の心身の状態が
丁寧に描かれており、
これを現代化学の視点で読み解くと、
当時の人々の暮らしや知恵がより身近に感じられるのです。
今回、共通テストに出題された、平安の人々が感じた視点を、
今なら気象学や物理学の知識で科学的に説明できるのです。
実際に、内館牧子さんの小説「十二単衣を着た悪魔」では、
平安時代の登場人物たちの心身の不調
現代医学の病名をつけるという斬新な試みが行われています。
「もののけ」の仕業と考えられていた症状も、
今なら鬱病や摂食障害、貧血などとして説明できます。
また、十二単衣という重い装束をまとい
湿度の高い気候で過ごしていた平安の女性たちは、
身体的負荷や精神的ストレスにさらされていたと考えられます。
古典文学は、ただ過去を知るためだけのものではありません。
自然や人間を深く観察した記録であり、
現代の科学や医学で解明明かすことで
新しい楽しみ方ができる文学ですね。