ON-WORK【YO KOHATSU】

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

JTBスタディツアー上映・その後

おはようございます!
「1/10 Fukushimaをきいてみる」シリーズ監督の古波津陽です。
今号は#49です。


3月は濃い上映会が目白押しでした。
中でも福島スタディツアー内での上映は初めての試みで、県の担当の方も30年で初めてとおっしゃってました。


私も、どんな効果を生むのか内心ドキドキしていました。
だってわざわざ福島まで行ったのに、現地を歩く前にいきなり映画鑑賞でしょ?
しかも長編。どうなのかな、とか考えてしまうじゃないですか。


でも、当日オンラインで会場の方々とお話しをしたら、映画を見た直後ということもあって熱気が高まっており、この熱量を持って浜通りを歩かれるならきっといい旅になりそうだと感じました。


オンラインでは聞き手・佐藤みゆきさんも登場、お客さんと活発にキャッチボールをしてくれました。


みゆきさんに投げかけられた「10年の取材を経てふるさとの印象は変わりましたか?」という質問に対して、みゆきさんの言葉。
「今までは『ふるさと』は地元の田村市という点だったけど、今は福島という広い面になりました。
そこにたくさんの親戚がいるような感覚です。そして福島が大好きになりました」


この質問を投げてくれたのが前川珠子さんという方。
とても素晴らしい文章と写真で、ツアー後に詳細な感想をnoteにアップしてくださいました。


ご興味ありましたら、ぜひお読みください。
https://note.com/monmoku/n/nab4792b6a99c?fbclid=IwAR0UWazj_FZ_sIkGgnXenECHs4NzGH4RvKDFf5MeB-2NeRI-7KLT8pUOK30_aem_AWpr_S0LExY1A7gVKSTloFIPtbckPJOdSCPnsU6bwXQEWR7d-dmTw-E4YT5Lz5rVmZMrQq_YWhy4PE6RsgutH-pV


映画に登場した川村さんご本人も、2日目に直接お話してださいました。すごく深くて面白いです。
読むと、きっと次回参加したくなりますよ!


先程のnoteから一部抜粋させていただきます。(前川さんありがとうございます)


今回の旅には、さまざまな世代
様々な地域から来た、
様々な属性の人々が参加した。
福島からの参加者もいて
それがとてもよかった。
「同世代がいないから
話ができないと思っていた」という、
ー福島在住の、13歳の中学生の、
「来てみたらそうじゃなかった。
世代を超えてつながるということをはじめて知った」
と言う感想。
23歳の同じく福島出身の若者が
「福島県人同士だと被災の話はほぼしない。
外部の人の中にいて
はじめて深い話ができることを知った。
でもそれだけだといけないので、
福島県人として自分になにができるか、
考えていきたい」と言う言葉とか。
高校生のお嬢さんと参加していた関東から来たお母さんの、
「被災地の人は、あんなことがあったけど、
今は幸せ と言っていい。
でも被災していない人間は、
震災のことを覚えていなければ
いけないと思った」
と言う感想にも、じーん。。。



様々な地域・年齢・立場の方たちが集まったこのツアー、様々な可能性を感じました。
参加者の皆様、ツアーを作ってくださった皆様、そして映画で語ってくださった語り手の皆様にあらためて感謝いたします。


———————


今回の福島ツアー上映後に持ち上がった話題が、「菅野芽生さんの今後が気になる」。
そう、2023年版に登場し、「復興に熱い思いがない」と断言したあの女子高生です。


皆さんが芽生さんを気にしている旨をお伝えしたところ、


菅野芽生さんから
「なんだか注目されてるようで恥ずかしいですね!
私も映画に出演してから、以前よりさまざまな角度から物事を考えられるようになったので、より成長できたと感じており、映画に参加できて良かったと日々感じています。


ちなみにお客様が気になっている私の今後についてですが、とにかく今は自動車免許を取るのに必死だとお伝えください!笑」


とのお返事が来ました。
教習所通っているのだね。
どうですか皆さん、親戚になった気分がしてきたでしょ?


芽生さんの通う相馬総合高校の大井川晴美先生が、皆さんから届くたくさんの感想文を読んでこんな言葉をくださいました。


「映画を通して福島への関心を高めてくださっているみなさんの感想を拝見し、感謝の気持ちと福島に住む者として襟を正されました。また、感想の『信頼できる情報』の部分に、経験者からの情報というものが多かったことに驚きました。


そして、先日避難経験者の生徒が能登の地震中継しているニュースを観て、「あれは、〇〇しなきゃだよー!」と避難所や災害時の生活の上の知恵を話していた事を思い出しました。


ごく普段の生活でのことでも、知っていたら災害時に役に立つといったことがある為、小さなことでも伝承出来る環境を教員として作って行きたいと思わせていただきました。
ありがとうございました。


追伸
今後も、映画を観た多くの方の心にモヤモヤがうまれ、災害について考えてくださる方が増えますように…
今後も、古波津監督のご活躍を期待しております。」


———————


ありがとうございます。
これからますます語り手さんとお客さんが距離を縮められるような機会を作りたいと思います!
一緒に考えましょう。


次の上映は東京八王子市で。
4月7日に開催されますので、次号メルマガではその話題を。


■日時:2024年4月7日(日)
 ※午前午後の2回上映

■ 会場:アミダステーション
 東京都八王子市東町3-4

■プログラム
【午前の部】
開場 10:00
開始 10:30
2013年度版上映(90分)+ 上映後トーク(30分)
佐藤みゆきさん&鹿目久美さん

【午後の部】
開場 13:30
開始 14:00
2021年度版上映(79分)+ 上映後トーク(30分)
佐藤みゆきさん&鹿目久美さん

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する