親と子の相談室「てん」

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てんの気まぐれメルマガ〜早期療育や診断について思うこと

こんにちは
親と子の相談室「てん」
木下さゆりです。
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私が働き始めた15年ほど前は
世の中は「発達障害ブーム」となっていて
職場の発達相談の数が年々倍増していくという時代でした。

今では誰もが「発達障害」のことを耳にしていて、
無事に生まれてきてくれたと安心したのも束の間で
小さいころから「我が子は発達障害ではないだろうか…」という
不安と隣り合わせに子育てをしている親御さんによく会います。

そんな中
“早期療育・早期診断が大切”という話も広がり
「うちの子は自閉症ではないだろうか?」
「それなら早く療育に通わせなくては‼」
と、さらに追い込まれるように育児をしている方々も…

私は誰しもがこの
“早期”にあてはまらなくても良いと思っています。
子どもの性格や発達特性も様々ですし、
置かれている環境や親の性格もそれぞれです。

それぞれの支援のスタートに立つタイミングが
合って良いと思います。
「手遅れ」ということばも好きではありません。

周囲の子どもの発達とは違うけど、
楽しく健やかに育っていて、
子どもが過ごす環境において
子ども自身が困っていない場合は
急ぐことはないと思っています。

反対に親子ともに今の環境の中で
困りごとが多く、
療育や診断の中に
生きていくヒントや手助けがある場合は救いになります。

小さいころから
“必要な手助けは受けておく”という
スタイルを親子共にとれていると良いとは思います。
年齢が高くなってからでは、
支援されることに抵抗が強く、受け容れにくいことが多いです。

発達障害…
それぞれの家族にそれぞれの選択がある。
だからこそ、迷うんですけどね。
「みんなと同じにすること」を目標にするのではなく
「自分なりの社会生活をすること」を目標にできると良いと思っています。

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