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【KENJUKU/健塾】メルマガ 大変だ!二年待ち〜!→これ、マーケティングです
発達障害の診断をもらうのに二年待ち~!
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世の中にはこんな情報が出回っています。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6485663
こういうニュースを見聞きすると、ほとんどの人は短絡的に児童精神科医を増やさなければならないと考えます。
もちろんこのような情報は精神医療によるマーケティングなのですが…。
それに対抗する正しい情報は以下のとおりです。
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『児童精神科医は子どもの味方か』166ページより
精神医学のマーケティング化
子どものメンタルヘルス問題を取り上げると、必ず出てくる声があります。それは、児童精神科医が足りないから増やせという声です。実際、児童精神科はどこも予約がいっぱいです。初診の予約が数ヶ月待ちというのは当たり前のようです。この状況に対して、もっと診療報酬や予算を手厚くし、児童精神科に関わる人材を増やそうとする動きがあちこちで起きています。
現場がパンクしている原因を児童精神科医の不足によるものだとみなし、短絡的に増やそうとする考えに私は大きな疑問を抱いています。なぜならば、パンクする原因を作ったのは、一部の児童精神科医とそれに乗っかった関係者だからです。発達障害に関する不安と幻想を煽り立て、不自然で不必要な需要を作り出し、発達障害バブルを招いたのは児童精神医学に関わる業界そのものです。
ちょっとした擦り傷くらいで救急車を呼ぶ人が増えたために救急搬送が回らないという事態が生じた場合、救急車の台数を増やすことよりもやるべきことがあるでしょう。それと同じです。何でもかんでも発達障害に結びつけ、ちょっとしたことですぐに受診を勧めるような人々が増えた背景には、そのように煽っている人がいるからです。何よりも先にそこを正す必要があると私は考えるのですが、それに向き合う人はほとんどいません。
精神医学がマーケティング化することで、「需要を作り出す」という要素が加わったことが悲劇の始まりです。マーケティングの本質とは、単に宣伝することではありません。購買意欲を駆り立てて需要を作り出した上で宣伝、販売することです。ファッションにせよ、飲食物にせよ、流行の裏には仕掛け人がいます。流行とはしばしば作られたものであり、需要が人為的に作られるというのも世の常です。