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体のしくみ(細胞・全身)④
体のしくみ(細胞・全身)④
【傷を治す】
(自然治癒力)
小さいころ、少々のケガは
「ツバつけて治しておけ!」
とよくいわれたものです。
ツバをつけるのは、感染の危険も
あっていいことではないのですが、
人は昔からケガは自然に治る
ということを知っていました。
また、「力ゼなら寝てれば治る」
ということもよくいわれますし、
実際、軽い鼻力ゼなら薬を
使わないでも治ります。
つまり人の体には、もともと
ケガや病気を治す能力が
備わっています。
この能力を自然治癒力と呼びます。
医学が進歩したといわれる現代に
おいても、この自然治癒力は
きわめて重要です。
なぜなら、現代の医学・医療は、
人が自然治癒力を発揮することが
前提になっているからです。
どんなに新しい薬ができても、
新しい手術法が開発されても、
それらは人の自然治癒力を
手助けするように考えられ、
つくられているのにすぎない
からです。
たとえば、病原菌を退治する
薬に抗生物質があります。
抗生物質は人の細胞を
壊さずに、病原菌だけ壊すように
工夫されたものです。
それでも、体の中の病原菌を
根絶やしにしようと多量に
使うと、人の細胞にも悪影響が
出てしまいます。
そこで、抗生物質をやや抑えめに
使い、病原菌の数を減らすように
します。
少なくなった病原菌は
自然治癒力で完全に退治する
というわけです。
もし、自然治癒力が低下
していると抗生物質を使っても
病気は治らないかもしれない
のです。
自然治癒力はどうやってつけたら
いいのでしょうか?
もちろん、毎日、適量の食事を
きちんととって、体を動かし、
よく眠って、明るく元気に
暮らすことです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。