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ホルモンのしくみ (内分泌系)③
ホルモンのしくみ (内分泌系)③
【ビールを飲むと、、、】
(バゾプレッシン)
宴会にはビールが定番ですね。
ところで、「ビールを飲むと
おしっこが近くなるのだけれど、
なぜだろうと、よく聞かれます。
実際、ビールを飲むと尿量は
増加します。
しかし、尿量が増える
作用はビールに限らず、
お酒に共通したものなのです。
お酒のアルコールは、
脳の中心部にある下垂体に
作用してバゾプレッシンという
ホルモンの分泌を抑えます。
バゾプレッシンは腎臓に作用し
尿量を減らす働きを持って
います。
つまり、体に水分を保持する
ためのホルモンです。
ですから、アルコールを飲むと、
バゾプレッシンの作用が
無くなり尿量が多くなるのです。
日本酒やワインに比べて
ビールで尿量が多くなるのは、
ビールがアルコール濃度が低く、
たくさんの量を飲むお酒だから
なのです。
つまり、ビールを飲み
続けると膀胱がおしっこで
満杯になります。
実はこのとき、反射により
血圧は上がり気味になって
います。
そこで、トイレに立つと、
膀胱が急速にしぼむので、
逆に血圧が急激に下がります。
男性は用を足すとき
立っているので、頭に血液が
行かなくなり、悪くすると
失神してしまいます。
失神自体はすぐに回復しますが、
倒れて頭を打っなどして大変な
ケガをすることもあります。
とくに暑い夏には通常でも
熱を体から逃がすため血管は
拡張気味で、血圧が下がり
やすくなります。
暑い盛りにピールは
たまりませんね。
でも、ついつい飲みすぎた
ときは、トイレにくれぐれも
ご用心ください。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。