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動くしくみ(筋肉)⑨
動くしくみ(筋肉)⑨
【ハイハイのわけ】
(乳児の運動機能)
赤ちゃんは生まれてから、
大きくなるまでいくつかの
大きなイベントを経験します。
最初の大きなイベントは
ハイハイを始めることでしょう。
親はなんとなく手足を
バタつかせる赤ちゃんを見て、
ハイハイをうながすために
目の前におもちゃを置いたり、
離れたところから呼びかけたり
します。
それに赤ちゃんが応じて
少しずつ前進すると、
親はもう大騒ぎでビデオ撮影
というところでしょうか。
ところで、このハイハイですが、
人に特有の行動であることを
ご存じでしようか。
ハイハイは動物の四足歩行とは
全く違います。
なぜなら、動物が四足で
歩くときに胸やおなかを
引きずることは絶対にない
からです。
馬、牛、犬などを見ていると、
子供は生まれてすぐに四足で
立ち上がり、それがうまくできる
ようになると、すぐに歩き始めます。
ところが、人は生まれてから
半年近くたってから、ようやく
ハイハイをし、1年でようやく
歩き始めます。
つまり、人は他の動物に比べて
全く未熟な状態で生まれるのです。
理由はやはり人の大きな頭の
せいです。
お母さんのおなかの中で歩ける
ぐらいまで育てると、頭が大きく
なりすぎて、出てこられなく
なるのです。
赤ちゃんは、初めは全く自分で
動けません。
寝返り、ハイハイを経て、
ようやく立ち上がり、ヨチヨチと
歩き始めます。
こんな未熟な赤ちゃんを守るため、
お母さんはしばらくの間、育児に
専念せざるを得なくなったのです。
「偉大なるは母なり」です。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。